思いつきで一泊二日の日程で出掛けた。これまで旅行に行くときは多少荷物を削ってでもPCを持ち運んでいたが、今回はAndroidタブレット(EGBOK P803)とBluetoothキーボードを持っていった。
正直、直前までかなり迷ったのだが置いていくことにした。これまでPCを持っていかないことでOffice文書の処理とかメールのやりとりなどが急に必要になったときに困るという理由でPCを持ち運ぶようにしていた。ただ、本体と電源アダプターのぶん重量が増すし、荷物も大きくなってしまう。その割には利用頻度が低くて用途もスマートフォンやPC OSではないタブレットでも事足りそうな要件が多かった。そこで、PCはなくても大丈夫という安心感の保証・実証もかねてAndroidタブレットを持っていった。
結局、2日の日程でタブレットすら使わなかった。移動したりあちこち回っている間はPCを開く余裕がないし、ホテルに着いてからは疲れてPCでなにかする気にもならない感じで、タブレットもほとんど開かなかった。案外役立ったのはモバイルバッテリーである。夜間高速バスでの移動中・そのご一日の日程のあいだwifiルーターに常時給電を続けて通信が途絶することなくwifiを使えた。また、長時間写真や動画を撮影していてバッテリーが数時間で50％まで減ってしまったが、博物館で展示を見ている間に充電してその後の日程でも十分の電池残量で使えた。
荷物は軽くならなかった。はじめはペットボトルの飲み物の重量かと思っていたが、タブレットやキーボードにバッテリーがあって、そこにモバイルバッテリーまである電池の重量だった。ホテルで充電のためにそれらを出したら一気に荷物が軽くなった。モバイルバッテリーは大した大きさではないし、普段充電していてそこまで重いとも思ってこなかったので意外だった。だからといって、モバイルバッテリー無しで過ごすとせっかくのwifi回線が出先で途中で使えなくなるし、スマートフォンが使えなくなるとQRコードなどで予約の認証に使われることも増えているので何もできなくなる。予備で端末を持っていても、特に回線契約はしていないwifi端末であるから、ルーターからくるwifiの電波はどっちみち必要である。
PCを持っていったら、さらにこの重さにPCのぶんが加わっていたわけである。そして、それを持ち運ぶのがこれまで当たり前になっていたのである。荷物はもう少し軽くなるかもしれない。モバイルバッテリーでwifiルーターをほぼ一日20時間くらいモバイルバッテリーに接続して使っていたが、モバイルバッテリーのほうは残量が半分以上あった。もう少し容量の小さいバッテリーでも充電無しで一日使うという目標は達成できていたはずである。それから、Bluetoothキーボードもいらない。端末を大して使わないのでキーボードも使わない。
本当ならば、旅行でEGBOK P803を使ってみて、実際の使いやすさはどうかをレビューすると同程度の性能の安い小型のAndroidタブレットを購入する際の参考になるのだろうが、そこまで書けないほど使わなかった。これはタブレットで書いている。帰路にキーボードを接続している。そこまで端末を開く余裕すらなかった。撮影した動画や写真を編集してYoutubeにアップロードとかすれば実践例として面白いのだろうが、それすらできなかった。
EGBOK P803はそこまで処理力はないようであるし、動画もfpsの大きいものは再生できないとか止まるので、動画編集は厳しいかもしれない。下手なPC、windowsタブレットとかよりは性能が高いはずなのだが、あれこれ処理ができない。かえって性能の低いはずのWindowsの古いPCのほうが堅実に動く。Androidタブレットは意外に使えそうという感想を持つのは性能の割にパフォーマンスが悪いという意味のようでもあるし、時々Windowsが動くタブレットで後継機種を入手できないかと感じるあたり、まだどこかでAndroidタブレットには不満があるのだと思う。
