今、これをBluetoothキーボードでスマートフォンのテキストエディタで書いている。キーボードは2022年9月にたまたま値ごろなものを見つけたのでビックカメラで衝動買いしたものである。
正直、購入後まったく使う機会がなかった。WindowsタブレットにかわりEGBOK P803を導入して持ち運び用にカバー型ケースをつけても持ち運ぶ機会が無いのと同じように、あまり使っていない。タブレットと一緒に組み合わせても重量がレッツノートRZを超えるので持ち運ぶメリットがないという事情が最大の理由である。
それでも、タブレット無しでもテキスト入力だけならばスマートフォンと組み合わせることでより迅速にできるようになるし、Bluetooth信号は文字入力の遅延もないし、使うメリットはある。それは今これを入力していて感じる。数年前までならPCを持ち運ぶ用途はブログの記事更新程度のものだったから、テキストエディタが使えればそれで良いし、スマートフォン単体での入力がきついのでキーボードをつけて補助するという手法は魅力的だった。
ここ数年は用途が変わってきている。PCを持ち運ばなければ画像処理やOffice系のファイルの処理ができないということもあって、レッツノートのQVやRZを持ち運ぶようになった。スマートフォンやタブレット系のアプリでも画像処理やOfficeの互換性のあるものはあるが、グラフのプロットとか統計処理とかしようと思うと全然使えないので多少バージョンが古いソフトだったり、OpenOffice系のものだろうが、PCで動くソフトのほうが確実に使える。そのついでにテキスト入力もできてしまうから、携帯端末での長文入力をする必要が減ってきた。スマートフォンでのテキストエディタの稼働率も減っている。これでブログを書き切ろうとは最近思えない。
スマートフォンの機能が充実してきているのでPCは不要になるという最近のトレンドとは裏腹に、PCでないと出来ないことのほうが増えている。メールのやり取りくらいならどうせGmailに集約しているので、スマートフォンにキーボードでできそうだが、それにファイル添付して編集するとなるとPCだし、周囲の人達がスマートフォンであれこれしている脇で一層PC依存が高まっていて時代に逆行した感じがする。
同じようなことを何度も書いているし、使わないと分かっている物を欲しくなって買ってしまって結局使わないでいる。感覚が以前のままなのだ。ブログをテキストエディタで軽く書ければいい感覚、それでいて実際の生活周りはOfficeファイルだのPSDファイルだのを扱わないといけない環境に直面しているが、根本的な感覚がDOSの頃以来のテキストファイルで十分という発想のままなのだ。
