めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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持ち運んで使われるPC、使われないPC

2021年春にレッツノートQVを購入した。所属先でゲーミングノートPCを使い、自宅で以前のメインPCだったレッツノートRZを使っていたが、画像処理やデータ処理の頻度が増えて以前のようにブログ更新のためにテキストエディタとブラウザだけ使えばよいというものではなくなって、ImageJでtiffファイルを何枚も開くとか、Officeファイルを多く使うようになって処理速度で多少もたついたり、使用している画面が10インチでその狭さがストレスになったというのもあるし、購入からかなり年数経過したので買った。

レッツノートQV購入後、あまり持ち出さなかった。重要な書類作成があって、それは自宅でも所属先でも継続してする必要があったため、1か月ほど持ち運んでそれで終わりである。どちらかというと自宅のメインPCの置き換え兼ときどき持ち出しというポジションというのもあったが、ビジネスバッグで持ち運ぶときはRZのほうが軽量で小型ということもあって扱いやすかったというのもあった。リュックで運んでみるとそれほど重量差は感じないのだが、宿泊を伴うと荷物が増えるために小型のRZを選ぶことも多かった。せっかくUSB PDの電源アダプターを購入しても持ち運びの選択肢に入らなかった。

ただ、旅行で思い切って持ち出してみると、多少リュックの中で入れる位置に気を遣うものの、膝の上で広げて覗き込む12インチ画面は広くて情報量が圧倒的にRZよりも多かった。そして、処理速度でストレス無く使えた。それでカバンをリュックに変えてから持ち運びの頻度が増えた。以前はこれくらいのサイズではるかに重いうえに処理が遅いThinkPadを持ち歩いていたのだから、レッツノートQVのパフォーマンスに不満が出るわけがなかった。

今はスマートフォンで撮影した64MPの高解像度の写真やTiffファイルを何枚も開いて編集したり、傍らでそれらを用いてPowerpointファイルを作成したり、それによって自分の考えを文章や図で提示できる形にしていくというPCで一番したいことが処理上の停滞や苦痛を伴うことなく円滑にできている。PCが軽い・薄いみたいなレビューはスマートフォンの前には惨敗であるし、SSDで動作が軽快なことと処理速度が軽快なことは違うわけだが、扱っている画像や動画の解像度からすると編集するにも相応の性能が無ければ処理が追い付かないことをわきまえると、比較的軽量で小型のPCなのに処理が軽快なのは事実である。

逆に、処理ができないPCを持ち運んでも結局したいことが何もできないので、何かしら出先で処理したい予定があって、それに用いることを期待してPCを持って行っても結局使い物にならずに持って行ったことも作業ができなかったことも無駄になる。ひところ持ち運んでいたWindowsタブレットを使わなくなった理由がこれである。タブレット単体では作業しづらいし、キーボードを付けたりしても窮屈で貧弱な処理環境である。Windows8.1サポート期間終了に備えてAndroidタブレットを買ったものの、あまり使用する機会が無く、Officeアプリを使おうとするものの結局要求する処理ができず断念したり、タブレット系を持ち出す気になれなくなった。それほど小さくも軽量でもないのにMacBookを持ち運んでいる人達を見て、これまでその運搬能力に感心してしまっていたが、それでないと出来ないことをするためには多少重くても工夫して持ち運ぶのは当然なのかもしれない。

レッツノートRZはMacユーザーのiPadと同程度の画面サイズだが、軽量でWindowsが仕事に耐えるレベルで稼働するれっきとしたPCである。Powerpointを開ければよいとか、省電力CPUでバッテリーが長時間持つという理由でまだまだ出番はある。だから、タブレットのように持ち運んだけど使い物にならなくて損したということにはならないものの、ゲーミングノートPCやレッツノートQVの処理に慣れると時々使いにくく感じる。これでメインPCとして使ってきたことが信じられないほどの差がある。ただ、特に買い替えの必要ないと何年も思わせるだけの使いやすくあるための設計が、レッツノートJ系シリーズから続くこのサイズのPCの中に生きているからこそなのだろう。