めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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高級店の正体

あるレストランがネットで批判された。有名ブランドとコラボしていて高級店として営業しているが、そこに来店した客の顔面にモンブランを噴射する画像をネットに掲載したり、その客は女性に性転換した人らしいのだが、シェフが不適切な接触をしている画像などが批判の的になった。

いわゆるネットの炎上である。炎上はそれで終わらずに飛び火した。シェフでありながら過去に調理に使う機材で部下の手を刺す傷害事件で逮捕されたという前歴があり、日本で仕事出来なくなったのでアメリカに逃げて有名店に修行でもぐりこんだといった経歴まで暴かれてしまった。

その店は予約が取りにくい高級店として有名らしい。ただ、常連客の紹介がないと行けないような店と違ってオープンに予約を取って金を出せば行ける、支払額が多少高額なだけで敷居は決して高くない、その程度の店である。おいしいか否かは多少食べたくらいでは大抵の人は判断がつかない。調理に使う道具を不適切に使うマインドの料理人が作った料理でも、多少高価な食材を使えばおいしいと感じるのではないだろうか。

こういった店は、ある層を巧みに取り込んで繁盛している。まともな経済活動をしている人たちから相手にされない層である。

この世にはそういう人たちが一定数いる。単純に言えば、何の仕事をしているのかよく分からない、胡散臭い人たちである。お金は相応あるのだが、どうやって得ているのか、その得方は社会的に許される方法でしているのか、などに不透明な部分がつきまとう。その実、怪しい商材で一発当てた成金とか、コンサルタントを名乗り企業を実質経営する暴力団関係者などである。彼らは、財閥や銀行や大学閥で繋がっている表の経済圏では実業家を名乗っても誰も相手にしてくれない。

だから、彼らは立場を誇示する場を探している。こういったお金をまとまって使える場は分かりやすいので重宝される。店も見栄を張りたい成金たちの心理に応えたような店づくりをする。わけもなくロゴや装飾に光り物を入れるとか、高級をアピールするとか、それでも金を出せば行けるとか、高級店にしては妙にちぐはぐな店が出来上がる。

客層は厚木とか水戸のドンキに深夜たむろしてそうな人たちばかりになって、乱痴気騒ぎの場になるが、彼らの好みに合わせておけば繁盛する。一方で、流行りすたりが激しいから、表の経済圏の人たちが出入りするような高級店の様に目立たず変わらずのスタイルだと消えてしまう。DQNマネーの取り込みは一筋縄ではいかないのである。だから、件の料理屋も批判ばかりではいけない。ああしないと客を維持できないのである。