めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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福岡市天神地区再開発ラッシュへの疑問

福岡市の天神地区のビル群が再開発を続々控えていて、その嚆矢としてGoogleが進出するというニュースをやっていた。昔は博多駅周辺に何店舗かPC関係の専門店があったが、10年くらい前でも消滅寸前状態で今は壊滅状態のはずだから、つくづくコンピューター不毛の地としか思えない福岡にIT関係の企業が進出という話はちぐはぐであるように思える。

そんな福岡市だが、毎回行くたびに交通が不便な土地だと感じさせられる。

対外的な玄関口はJR博多駅か、そこから地下鉄で連絡している福岡空港であるが、市内の経済活動の中心地はそこから離れた天神地区にある。交通網は新幹線も鹿児島本線も天神地区周辺の市街地を避けるように福岡市という土地を通り過ぎるように路線が敷かれている。天神地区には県南の大牟田とか大宰府の方面から西鉄が乗り入れていて、丁度中心地に終着駅の天神駅がある。博多駅天神駅の間は離れていて、市営地下鉄が途中の中洲川端で分岐する形で県庁方面の市の東部と博多駅福岡空港方面、そして市の西部のほうへ路線があり、西部のほうは単線のJR線と接続して佐賀県北部の唐津方面まで行くようになっている。そのほかに市の南西部方面をカバーする七隈線なる路線がある。

昔はそれでよかったのだろう。市街地が郊外へ拡大し出した時は西鉄沿線が中心で、JRというか国鉄が幹線の長距離列車向けのダイヤから短距離の通勤路線としてのダイヤになり停車駅を増やしたのはもっと後である。とにかく、初めは南のほうへ市街地が広がった。それから、市営地下鉄との接続などで都心へのアクセスが便利になったので、市の西部の姪浜とか前原方面の人口が増えだした。その辺も開発が飽和してくると、北は博多湾なので東のほうに市街地が拡大する。元々ニュータウンのようなものはいくつかあったようだが、最近は新宮町がやたら開発されて南草津のように閑散としたところからにぎわいが生まれつつある。

もともと外部の地域からの長距離移動客を受け入れる場所だった博多駅が日常の交通を支える場所に意味合いが変わってきて、特に特急列車の追い抜きができないなどで博多駅の列車の受け入れ容量が飽和しつつあるという問題が放置されたままで沿線開発が進んでいるのが気になるが、そのほかにも福岡市の抱える根本的な問題としては天神と博多が離れていることが挙げられる。

いまのところ二つの地区を結ぶ大量輸送手段は地下鉄とバスである。バスは渋滞気味の道路をあちこち止まりながら進むが150円で行ける。地下鉄は数駅の距離だが、中洲川端で運転系統が分離されるので天神から博多駅方面に行こうとすると貝塚方面との取り違えなどもあって他の地域から来た者にはわかりにくい。天神南から七隈線が延伸される予定であるが、天神側の駅が中心地から離れている。地下鉄に言えることは、乗り場までのアップダウンがきついうえに、博多駅天神駅も拠点駅だったり大規模地下街の一部だったりという場所柄か、改札と出口の間に距離がある。上下方向の昇り降りのほかに平面方向の移動も思った以上にある。その時間や負担を考えると何も考えなくてよいバスを選んでしまうが、バスの輸送量はあまり効率の良いものではない。

他にも、天神地区は福岡空港の34側の滑走路の進入経路にあたるために建物に高さ規制がかかる。福岡空港からは離島や近隣地域に向けて離陸後の高度がなかなか稼げないプロペラ機も多数発着する場であるし、いくら計器飛行で高度調節がたやすくなったからと言っても着陸時の角度がきつくなることでの事故のリスクなどもあるだろうから、規制が大きく緩和されることは無く、上方向に床面積は増えない運命である。

また、土地や交通の問題のほかに福岡県に企業が進出すると人間のリスクがまつわりついてくる。県内に暴力団が乱立しており、最近になってその一大勢力の一つの工藤会に対してトップに死刑判決が出たが、それですべてが一件落着というわけではなく、そこまで暴力団を拡大させた原因としてもめごとの解決のために暴力団を使用したり、彼らをカッコイイなどと絶賛したり黙認してきた地域住民の存在がある。要するに、福岡県民は暴力団を容認する県民性があり、そのせいで彼らが勢力を蓄えたのである。狭い村の中で何百年何千年と同じ仲間同士でウジウジと傷をなめ合って暮らし、近親相姦まがいの交配を続けてきた地域住民が新たにやってきた勢力が自分たちよりも利益を上げているという事実を突きつけられるとそれを妨害したり奪うために暴力団を使ってくる。これでは産業が根付かないのに、警察も行政も地域住民とズブズブでなあなあの関係だから動かない。

天神地区再開発以前に福岡県はすべきことがある。