マウンティングとでも言うのだろうか、自分が上だとか自分が偉いという主張に必死な者がいる。
その言動のほとんどはその場しのぎの粗末な内容である。自分が優位な立場に立つために、その場しのぎの嘘でも相手への見下すような発言も相手の属性の否定でも何でも言い、必死で賢ぶろうとする。こうして、相手の話にああ言えばこう言うをして行って内容が支離滅裂になるのだが、当人は自分が何言ってるかを理解できていないので、その発言がおかしいとは思っていない。
他人に張り合う為に虚言を弄するほかに、競合にすらならない安っぽい紛い物を持ってきて張り合うという行動パターンもある。例えば、医師薬剤師看護師資格に対して民間のアロマテラピーだのメンタルヘルス資格だのを持ってきて、現代医学がインチキで自分たちが正しいとまで主張するような無残な例である。その主張で本当に胸を張れる、相手より上の立場で対抗出来るとどうやら正気で思っているようである。
正直相手にしていると時間だけが過ぎていくし、無知とか発想が残念とかを通り越して、どうしようもない奴と思うも通り越して、何かの精神系の病気ではないかと思ってしまう。これが子供の自慢ごっこだったら優劣がついたのだろうが、もうそんな次元ではないところで同じことをしても相手にされないのは当たり前である。
こういった人物は、表向きはマウンティングをするために接近した相手には最初は恭順な態度を取ってくるのだが、おかしな言動が気になったら煽ってみるとよい。少し煽れば正体を出す。マウンティング内容の矛盾点とか、持ち出している肩書や資格のしょぼさ、発言内容の根拠をきっちり問い詰めようとしてもきちんと答えることができない。こちらのことを否定する発言が出てきたら、否定する根拠が何らないことを問い詰める。こうやって、マウンティング発言や小道具の有効性を失わせていく。
そうすると残るのは、本当な何ら誇るようなものがないのに、嘘でも何でも言って他人より上に立って相手を取り仕切ろうとする気味の悪い人物の姿である。その言動はやたら高圧的で支配的で他人の生き方や属性に干渉して思い通りに支配しようという意図しか感じない。そうやって正体を見切ったら、周囲に関わってこないように距離を置く。それで仕返しをされるかと思いきや、正体を逆に暴露されるとまずいのかそんなことはせず、他のターゲットとなりそうな者を探してそちらに同じような言動をとる。
一生の中で大事な方針があるならば、それは干渉されて好き放題に歪められないように守る手段を持ったほうが良い。
