めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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ウォッチワインダーに助けられる機械時計生活

保有する機械式時計が増えたので2月にウォッチワインダーを新たに導入した。二つの時計を固定して、電磁石で反発する振子を動かして巻きあげるタイプである。これと、元々保有していたモーターで時計本体を回転させるタイプのウォッチワインダーと合わせて3台の時計を自動的に巻きあげできるようになった。

一旦ゼンマイが伸び切ってしまったら再度巻きあげればいいのだが、時間合わせのほかにカレンダーの日付も合わせる必要がある。さらに、カレンダーは24時間で日付が変わるので午前・午後の区別をつける必要があるし、これにセイコー5だと曜日が絡んだり、OMEGA Speedmasterだと昔のトリプルカレンダーなので月まで絡んでくる。これらをいちいち調整するのが大変だと自然と使用頻度が減ってしまう。常時使えるという安心感が、せっかく購入しても使わないなどという状況を防いでいるという点で、自動で巻きあげる装置には助けられている。

ウォッチワインダーには合計3つの時計をセットできる。今のところは4つ保有しているので、残り1つを腕にはめて使用して日常動作で巻きあげている。ウォッチワインダーでずっと巻きあげていると機械に害になるので、夜間帰宅してから翌日家を出るまでは振子を止めるなど、時計に対する配慮をしながら使用している。使っていると、時計ごとの進みや遅れが見えてくる。基本、どの時計も進みがちである。スピードマスターは10日で15分くらい進む。ROLEXは古いながら案外正確である。SEIKO5もズレが小さい。セイコーカニカルだけは使っていると遅れてくるので、出かける時に時間を間違う可能性もあるので注意している。

使う時計の選択肢は増えたが、普段はSEIKO5ばかり使用している。本体が腕にはめたときに重くなく、ROLEX向けのジェネリックブレスに付け替えてから軽くて装着しやすくなったし、動作していて誤差が少ないためである。時々、休日はスピードマスターを使っている。機械時計なので電池が不要で環境にやさしいと思いきや、結局電力で巻きあげている。これならば、突然電池切れになって不便とか、電池の再利用性が乏しくて環境負荷が高いなどの理由で敬遠していたクオーツ時計にしたほうが良かったような気もする。

最近は腕時計投資などという意味不明なワードを目にするようになった。確かに、現在使用しているROLEXは中古でかなり安価だったが、今はその5倍近い額でも同等のものは入手できなくなっている。また、SEIKOのメカニカルは7年ほど前に購入したものだが、これはグランドセイコーに似た形をしていて、その入門的な安価な時計だという理由で異様に値上がりしている。投資目的で資産価値が下がることを気にして、装着したときの快適さとか、腕にはめて様々な角度で眺めたときの輝きの美しさとか、古くてもなおオーバーホールして蘇る正確性とか、良さを全く実感することなく価値の下落を恐れて出すこともなく、値段ばかりを気にして時間が過ぎるには勿体ないと思う。