一頃ほどパケ死のような言葉を聞かなくなり、大容量の通信プランや使い放題プランなどでスマホを使う際のデータ通信料を気にしない人が増えているように思われる。その陰で、先日見たニュースによると、ネットでやり取りされる通信の半分近くが広告表示のためのデータのダウンロードだという。
これについて、おかしいと思うか正常と思うかは人によるのではないだろうか。
単にコンテンツを受け身で閲覧して当たり前だったりアプリを使って当たり前という態度で、ネットで提供される情報が何でも無料だと思っている者からすれば、そういった通信は無駄だという考えになるだろうし、収益を得ることによってコンテンツやアプリを製作して無料で提供できているという供給側からすれば収益源として貴重な存在だろう。
末端のユーザーはそれを実感していないだけで 、データをネット上に置くだけでサーバー利用料はかかるし、そこと通信するだけで通信料金がかかっている。見るのは無料でも見る物を作ったり供給するための場を維持するのは無料ではない。
当然、運営のためのコストが上がるほど表示される広告の量は増えるだろうし、それによって広告読み込みのための通信量は増える。ネットの情報が無料であるという前提がある限り、この持ちつ持たれつのような構造は続くのではなかろうか。
最近のネット広告は全画面で立ちはだかったり、上部に割り込んで画面操作しているとクリックされるようにできていたり、悪質なところがある。そういった表示方法は改めるべきであるが、広告表示それ自体が無くなるべきという主張は納得できない。