めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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災害時のスマートフォンのバッテリー対策

2021年2月13日に東北地方を中心に強い地震があり、一時広範囲での停電があった。その際に、ライフハック系の情報サイトでスマートフォンのバッテリーを節約する方法なる記事が出ていた。

災害時のスマートフォンのバッテリーの節約法で最もシンプルなのは、電源を切ることである。電源を切る前に皆が見ていそうなSNSに無事を書き込んだり、安否情報ダイヤルなどにメッセージを入れておく。そうしたら電源を切る。どうせ、こういった状況でSNSにかじりついても不十分な情報しか出てこないし、中にはデマもたくさんある。公式の情報が一番だが、大抵は良い人ぶりたい余計な世話しかしない連中のせいで、善意のためと称して掲載された中途半端な情報でSNSのタイムラインが埋め尽くされて、正規の情報はアクセスが集中して見られない。

音声通話するにしても、優先度は公衆電話のほうが先に振られる。だから、かけてもかけても携帯電話ではつながらないということもありうる。ましてや、皆が一斉に通信しようとすると回線がパンクする。それだけではなくて、電話機の個々の位置情報をやり取りしながら基地局は通話ができるようにしているから、皆が携帯電話の電源を付けているだけで災害時の忙しいときに余計な業務を基地局に担わせていることになる。

要するに、電源を付けていても無駄な通信しかできないのである。そのうえ、ディスプレイを光らせるためのバックライト点灯のためにも電力を消費する。だから、こういった時はスマートフォンの電源は切って、乾電池式のラジオで情報収集するとよい。乾電池は充電式のものでも使えるし、単三や単四電池で動作する電池式携帯ラジオは1000円程度の安価なものが出ていて、それでもきちんと受信できる。FMよりはAMのほうが電池持ちが良いし、遠方の局も聴ける。

ラジオの電池がどの程度持続するかはスペック表や実際に使用してみたときの時間で、数日分電池を用意しておけば安心である。もちろん、その電池はほかの用途にも使える。電池の充電が危なくなってきたころには大抵電力事情は回復しているから、そこでスマートフォンの方も電源を入れればよい。そのころには情報も落ち着いている。こういった状況下で、それでも携帯電話を使わなければならない事情は少ないように思われる。