時々あちこち旅行に出かける。出先ではホテル滞在になるのだが、いちいちアメニティを使い捨てするのはもったいないし、宿泊施設によっては品質が気に入らないものを置いていて使う気になれないことがあるので、極力持っていくようにしている。歯ブラシ、歯磨き粉、T字型剃刀、ブラシ、洗体用の速乾性タオルなどである。それから場合によっては延長コンセントも持っていく。これで歯ブラシがすぐダメになったり歯磨き粉がすぐ無くなったり、皮膚を切ってしまう剃れない剃刀とか、整髪にペラペラの櫛しかないとかもなく過ごせている。
先日出かけたときは、一泊二日で宿泊先を当日の日付が変わるころに急に決めた。それでもそこまで高くないところにした。浴室がシャワーだけなのは別にいいし、部屋に電気ケトルが無いのも困らなかった。長期滞在ではないのでコインランドリーが無くてもそれはそれでよかった。ただ、表通りから奥まったビルとビルの間のようなところで、wifiルーターの電波があまり届かず、かといってホテルが提供しているwifiはもっと電波が弱くて、かえって手持ちのルーターのほうが速度が出るような環境なのは窮屈だった。また、ボックスティッシュがなく、何か拭き取るときにカバンからありったけポケットティッシュを動員してやりくりする必要があって困った。
カプセルホテルの時はティッシュが無くても困らなかったが、個室のホテルだと居室に食べ物を持ち込んだりするので使う場面が結構ある。これまで気づかなかったが、意外なもののせいで快適さが落ちた感じである。wifiは自分のルーターの通信速度が出なくても、ホテルのwifiを使えば電波が拾えてある程度の速度で使用できるところがあったが、今回はそれすらできなかった。かろうじて自分のルーターが使えたので良かったが、それすらできなかったら周囲とのやり取りを絶たれた状態になるわけで不快感が半端なかっただろうと思う。
ホテルの机は小さめだった。南京虫が怖いので机の上にリュックを置いたので、残りの狭い空間にPCを置いてメールのやり取りやブログ更新の下書きを書いていた。小さいPCなので卓上に載ったが、大きい画面のPCだと置く場所が無かっただろうと思う。正直PCでなくてもタブレットとキーボードでもよかったようにも思われた。タブレットだとUSB充電のアダプターを余分に持ってくる必要があるし、それはそれで面倒だったろうとは思う。今回は電源の問題でモバイルバッテリーを夜間に充電できなかったため、満充電して出かけたが翌日途中で電力を使い切ってしまった。
部屋自体はシンプルな構成だが清潔だったし、滞在するうえでは不便はなかった。ただ、思わぬもので快適性が損なわれると思い知らされた。年間何回か数日間ホテル滞在することがあり、その時に持ち物の参考にする予行演習的なものも兼ねている。毎回の宿泊ごとに欲しいと思ったもの、持って行かなくてもよかったと思うものを調整している。
