めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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ヴィンテージROLEXのブレスを交換する

永らく使用しているROLEX date justのジュビリーブレスのクラスプの蝶番部分が腐食のためか異様に硬く、錆びついて軸が破断した感じすらするので交換か修理をしなければと修理先や費用をあれこれ調べていた。修理する業者は検索で出てきたが、クラスプの部分だけ修理をしても他の部分が同様に経年的なもので錆びついて今後破断する可能性もあり、修理に出しても結局ほかの部分が同じように錆びて何度も修理を繰り返すリスクが高いと思われた。ブレスを交換すればいいのだが、1960年代の古いモデルのために純正の部品を探して取り付けるのは難しいし、そこまで貴重なものを取り付けて日常使用して最後は使い潰すのも気が引けた。

ROLEX のいいところというか、適合する社外品が結構出回っているので、それを探して自分で取り付けることにした。安いものが多いので、多少だめでもまた買えばいい。Amazonを検索すると、社外品のジュビリーブレスがいくつか出てくる。どう見てもROLEX を意識したものに見えるのだが、SEIKOなどの時計にも使える汎用品をうたっているようで、時計によってはブレスと時計本体の間の隙間を埋めるフラッシュフィットを自分で削って加工して、尖った部分を整えたり、時計の本体に当たる分削ってきれいにはまるようにして使うのが常識らしいとレビューを見て知った。ホームセンターでやすりでも買えば何とか使えるようにはできるようなので、そこまで高くないものを発注した。

品物はAmazonが予告していた日に予定通り届いた。似たようなものが社名を変えて多数出品されている感じだったので一番安い3000円程度のものを選んだのだが、包装から開けてみると意外にしっかりした作りのものだった。これまで使用していたブレスを外して購入した製品を取り付けてみた。腕に装着するとサイズがやや余るので、付属のピン抜きを使って調整用のコマを外してちょうどよいサイズに調整した。ピンを抜く方向を逆にしてしまい、無理やり抜くためにペンチでピンを折ってしまったが、ほかの部分のピンを使えばよいので特にコマ調整には支障はなかった。

気になったフラッシュフィット部分だが、特に加工しなくてもそのまま使用可能な感じだったが、念のために少し削った。砥石や紙やすりを使ってやや触っていて尖っていると感じる部分を削り、時計に接する部分も本体に当たらないように削った。そのうえでブレスにフラッシュフィットをつけて、改めて本体に取り付けた。これでブレス交換は完了である。なかなか良い買い物で、値段の安い社外品とは思えないきれいな仕上がりの見た目で、装着した感じも分厚い感じや重い感じがない、純正のブレスのような軽くて装着を意識させない作りで好感が持てた。元々使用していた1960年代当時のブレスは軸に板を巻いた作りだったのが、安い社外品のほうが余程しっかりした金属部品で組み上げられているので複雑な気分になる。

社外品をつけると正規保証がどうだとか言われそうだが、投資目的とかではない日常利用である。購入当時はそのスタンスだった。当時はスポーツタイプに比べてDate justは不人気なところがあって、年代物ということもあって安かった。今はROLEXの中古品の高騰の余波が不人気機種にも来ていて、当時の価格では買えなくなっているし、私の時計のように一部パーツを社外品で構成しているとか多少条件の悪い物でも買ってくれるらしい。ただ、そういった狂乱とは距離を置いてあくまで自分の日常利用に供したいと思う。いろいろな場面で一緒に過ごしてきた伴侶のようなものであるし、それを金儲け目線で単なる売り払う金目の物として見られるのは不快である。