コカ・コーラの自販機で「和だし」が売られていて、つい買ってしまった。
あちこちで見かける二反田醤油だかのペットボトルに入った出汁醤油は流石に買う気にはならないが、小諸そばとか富士そばなどで蕎麦本体よりは出汁を飲みたいという感じで定期的にかけそば食べに行って七味唐辛子や柚子七味との組み合わせを楽しんでいた。
富士そばなどは最近は濃厚な出汁をとる機材を導入して味が濃くなっていて、そこまで出汁に自信があるなら日本橋のにんべんの出汁カフェのようにかけつゆだけドリンクみたいにして売らないものかと思っていたので、こういったものがまさか身近なコカ・コーラの自販機で買えるようになったのは助かる。
出汁のノウハウの監修は醤油や烏龍茶で有名なキッコーマンで、鰹と昆布の合わせ出汁のようである。舌がしびれる椎茸が入っていなくて飲みやすい。
初めて飲んだ時は味の薄さで物足りなかったが、日ごろの食生活で味の濃いものに慣れたせいだと少し反省して薄味のものを増やした。それから、スポーツドリンクの味の感じ方のように体内の水分や塩分が不足したほうが味を感じやすいのではないかと考えて行動後の空腹のときにもう一度飲んでみた。
そうするとやはり塩味と旨味が効いていてなかなか美味しいということがわかった。ネットを見ていると同じような味が薄いというコメントもあるが、食事の時に一緒に飲むと合うとか、お茶漬けに入れると合うとか書かれていてなるほどと思った。お茶漬けに粉末のだしの素を入れて楽しむことが時々あったので合うのはよくわかる。
シンプルな味付けであり、好みに応じて塩とか醤油を入れて楽しむ用に、自分でだしの素をお湯で溶かしてその他のものをプラスするのでも十分な気はするが、缶入り和だしは季節ものとしてひっそり終売しないで通年で売り続けてほしいとひそかに期待してしまう。