めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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ゆりかもめがPC98ユーザーだったとは

東京都心を完全自動運転で走行する、あの「ゆりかもめ」が保守点検業務に使用していたPCを新機種と置き換えで引退させた。なんと使用していたPCはPC98 note。あの灰色の筐体に、初めて私が私物として使用したPCを思い出した。

ゆりかもめの機種はPC98NS/Eということなのだが、私のもPC98NS/EあるいはPC98SX/Eという機種だった。1991年の製品で、液晶画面が日本初のカラー液晶を搭載したPC98NCがたった40GBのHDDで80万円近い価格でデビューするひとつ前の機種である。コンデンサが切れるまで、かなり長期に使用した。

PC98のDOSマシンはシステムの構成がシンプルだったので、いろいろな設定を自分で試して動かせた。フロッピーディスク一枚でも起動するので、それにファイラとLHAとテキストエディタとVJE-Σという軽量なIMEを入れて、HDDが壊れてからもフロッピーだけでテキストを書いていたものだ。

その思い出のPC98をまだ使用していたのだから、あの頑丈そうな本体はやはり頑丈だったと実証したようなものである。windows95ブーム以降はPC98もキーボードが安っぽい打鍵感になったりコストダウンをひしひしと感じていたが、それより少し前の市場独占で価格もNECの言い値で低性能だったPC98が、今のレッツノートのポジションのように高いが頑丈で安定して動くという、手堅い業務には欠かせないPCだったことを今回の報道で改めて実感した。

今のNECのPCはレノボと連携していて、どことなく売ったら売りっぱなしというレノボのスタンスが影を落としているようにも見える。独自規格は他との連携がしづらいので勘弁である。それでも、NECには頑丈な国産PCを作る気はもうないのだろうかと気になる。