今使用しているデジタルカメラはオリンパス製である。2011年に購入したのでそろそろ使用開始して10年経つ。
コンデジでも一眼レフでも何でもない単なるコンパクトデジタルカメラなのだが、それでも仕上がった画像は綺麗で今時のスマートフォンのカメラ画像と比べても遜色ない。色合いの良さは今使用しているスマートフォンのカメラの画像の画素数が向上しても見劣りするほどである。
そんなデジタルカメラだが、ここ5年は使っていない。最大の要因はバッテリーである。あまりに電池もちが悪すぎて、撮影しているとすぐに電池残量の残りが少ないことを示すインジケーターが点滅しだす。結局、撮影中の電源喪失が怖くて、撮影するうえで場面を限定しなければならず、撮り逃しした場面が多いように思えてストレスでしかなかった。
かえって一緒に携行していたスマートフォンや音楽プレーヤーとしてさらに一緒に携行していた古いスマートフォンのカメラのほうがバッテリー持ちがよくて、画質もそこそこ良いので旅行中などはバッテリーのインジケーターを気にする必要なく使用できて、そのうちスマートフォンを複数台持っていくことはあってもデジカメは持って行かない場面が増えた。
デジカメは写真も画像もろくに撮れないが、荷物にはなるアイテムと化していた。接続するUSBケーブルのコネクタもmicro USBではない形状のため、専用のケーブルも必要になる。スマートフォンならmicro USBのケーブルを共用できるのだから、荷物が増えるだけである。
オリンパスがカメラ事業から撤退する。スマートフォンの普及でカメラが売れないということは以前から言及されていて、今回も要因の一つとして挙げられている。しかし、それ以前に肝心のカメラがスマートフォンほど使えないという事実にも目を向けるべきではないだろうか。