めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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地方の衰退を実感

ある地方政令市のJR線に乗って違和感を感じた。違和感の原因は広告を一つ一つ見ていって分かった。車内広告が全てJR関連の切符や旅行商品の広告だったのだ。地元企業からの広告出稿が無いのだろう。殺風景の埋め合わせに自社広告を出稿して循環取引のような状態になっていた。意外に思ったのが、不景気な土地なのに過払い金請求の広告や、鉄道広告の安定出稿元である某創価学会系の雑誌の広告すらも見られなかったことだった。

街中も再開発は進んでいるが駅前だけで、少し離れたところは元々商業の中心地だったのに空き地が目立っている。地域内の集客よりは外部からの利用を当て込んでいるのか、その地域の地域内のステータスを知らない中央のデベロッパーがターミナル駅前という理由で開発したのだろう。商店街は人は多いが客は少なかった。デパートは東名阪の模倣のようで、独自性は無いしわざわざ回るまでも無かった。中央に本部のあるチェーン店が目立った。地元の店よりは人を集めていて、賑わいは通路として通り過ぎる人達とチェーン店が作っていた。

ホテルでテレビをつけると、再放送とテレビショッピングと中央のネット放送ばかり。地域独自の内容は夕方のニュース番組程度だ。スポンサーから集金して番組制作しないと利益が大きそうだ。新聞は記事広告でスカスカで地域の欄は中身が薄かった。地域の書店は手っ取り早く売れそうな漫画と雑誌しか置いていなかった。それでも客はいなかった。

好景気の恩恵がどの程度地方に波及しているか気になったが、二極化を感じた。好景気を受け止める対応が出来ているところは中央の企業ばかりで、地元企業はチャンスが来ても活かせていそうになかった。ただ、実情はどっちもどっちなのだろう。中央は国道沿いのチェーン店展開や駅前が空いたら再開発という都心のやり方、地元企業は中央の模倣をしていたら本家が来るし、不景気からの回復方法を打ち出すには体力も無いのだろう。