めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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流山おおたかの森イチオシのネット記事を見て思ったこと

今どき新聞雑誌の情報を妄信する奴はいないと思うが、ネットニュースを見ていると、いかにも物を売るための情報を記事の様に掲載しているが記事広告とは書かれていない怪しいものを見かける。

多い分野が不動産関係である。自称専門家が登場して、あれは駄目これは駄目を展開する。そういった記事は多い割に内容に根拠の乏しいものが多く、これまで何回かそういった記事で話題になる土地に転居して物件探しをしてきたが、役に立った試しがない。

こうした記事は、明確には広告と書かれていないものの、実は記事の形をとった広告なのだろう。要するに、記事を見た判断力の弱い読者が内容を信じ込んで購入を決断し、高額だが売りにくい物件を売り切るために流す情報である。

そういった記事広告が最近、流山おおたかの森をイチオシしていた。つくばエクスプレスで都内までのアクセスをうたっているが、つくばエクスプレスは都内の乗り換えが北千住や秋葉原である。いくら流山あたりからなら空いている電車でも、大抵の職場は東京駅や大手町や新宿がメインだろうから、中途半端な駅で乗り換えて、そこからはラッシュアワーの混雑をどっちみち味わうことになる。

秋葉原は深度がある地下駅であり、そこから中央線の高架まで移動しなければならない。北千住からの千代田線も常磐線日比谷線もラッシュ時の混雑具合がすさまじい。中途半端に都心に近いので、既に郊外からの客が沢山乗車している中に飛び込む必要がある。

また、所詮は新興住宅地であり、周囲は元々の北関東の田舎町なのである。流山おおたかの森駅を通る東武野田線に乗ってみれば良い。沿線の駅前の貧相さはいかにも田舎の駅の風情である。学校の教育レベルもイマイチ、都内のへの進学を狙って塾へ行かせようにも近隣には無いので遠方ヘ行く必要がある。家族みんなして自宅から遠方へ行く生活なら、その遠方に住んだほうが良いだろう。

また、医療も田舎町であるからイマイチである。この地域は元々自治体の財政基盤が弱く、地域の産業の醤油メーカーが図書館や病院を運営してきた歴史がある。今も病院は醤油メーカーの病院くらいしかない。高齢になったり、家族に障害者が出たときに、利用できる社会資源は元々発展してきた周辺の中心的な自治体の方が豊富で手厚い。

記事広告で先入観を持つ前に、現地に行ってみればいいのだ。初石駅の駅前のローカルぶりとか、駅周辺の病院が二階建てしかないとか、そういった現状を見たら、真新しい地区の周辺が地域の実際の姿であり、不動産を売るための記事広告と分かるのだ。

賃貸物件では駅から遠くなるほど物件は不人気になる。かろうじて新築で賃借人の心をつかんでいるが、築年数が経つと何年も買い手がつかず不動産サイトに掲載が続いているものが出てくる。既存の都心に近い地域がそれで、更に遠い郊外エリアの不動産が築年数経過したときにどの程度の評価になるかはお察しである。

今後日本の人口が減少して高齢化が増したときに、価値を失って売る機会も無くなる物件を売り切る勝負に出ているのが昨今の不動産記事広告の背景なのだろう。要するに負動産ババ抜きゲームであり、負け札を引き受ける覚悟ができているのでないならばニュースサイトの不動産記事広告に乗せられない様に彼らの手法を知るべきなのである。