ふと、近所のスーパーでチヨちゃんの柚子こしょうが売っていないことに気付いた。
数年前まで住んでいた国内某所では日常生活の一風景として存在し、空気のように常時食卓で消費されていたチヨちゃんの柚子こしょうは今居住している土地では全くマイナーな食材だったのである。
しかしよくよく考えてみたら、いかにも昭和のころからありそうな古いパッケージで、ラベルに書かれている生産者も高齢者っぽい名前(個人名義で製造している)であり、見なくなったのではなく生産者が亡くなるか何かすれば作られなくなって市場から消えていてもおかしくない。
だから、もしかしたら今居住している地域のスーパーでもチヨちゃんの柚子こしょうは元々扱われていたが、生産者が亡くなって入荷しなくなったのを、筆者が単に地域が違うので扱われていないと解釈したにすぎないかもしれない。
生憎、チヨちゃんの柚子こしょうの生産者はインターネットとは無縁そうであり、ネットでも認知されてはいないだろう。だから、ネットユーザーの知らないところで消えていても誰も気づかないのである。