ネット動画サイトで野獣先輩と言われるカテゴリの動画がある。年齢層限定の動画の一部を切り取って、もはや原型がわからないレベルまで編集されて途方も無いバリエーションで流布されている。
その動画の愛好家が8月10日を野獣先輩の日だとして、出典動画を制作した会社のある世田谷区内の住宅街に大勢で押し寄せ、近隣住民が警察に通報する事態となった。現地に押しかけた者には未成年者も相当数いた。母親同伴の小学生もいたという。
元の動画は正直気持ち悪い内容であり、ジャンルや内容として未成年者が閲覧するものではない。それをお笑いにする行為は昨今の社会情勢では性的マイノリティーへの差別行為と言われてもおかしくない。この種の団体が活動を激化させているのに、野獣先輩カテゴリの動画が野放しな理由は不明である。
筆者の立場としては同性愛は存在自体が不快だし、ドラマの題材として地上波テレビで流すのは反対である。それを拒絶する者に迷惑にならないところで、同好者同士でしてほしいことである。
ただ、上場企業の角川書店のグループ会社の動画サイトが件の動画投稿の現場であり、動画につくコメントが差別を助長する内容が中心なのに野放しなのは問題だと思う。