めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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ネット叩きのいち側面

暴力団が社会の表裏を支配しており、地域住民も事あるごとに暴力団を動員して物事を解決しようとする体質で有名な九州のある市で、既婚の巡査部長が重婚をしようとして懲戒処分になったという。

この土地の本来の体質ならば処分せず見逃して、むしろ内部告発者を始末しようと動くから、珍しい結末である。きちんとマスコミ報道して悪事があったと公表することは重要だ。それによって、事件が衆人環視の中に置かれて不正な対応をとりにくくなったのだろう。穿った見方をすれば、ネット住民による監視社会の影響で閉鎖的な村社会の体制がほころんでいるのかもしれない。

ネットで事件の犯人について叩く風潮をネットいじめだと主張する向きもあるが、むしろ被害者の弱者には助け舟だろう。

横浜市の学校で起こった教師による福島出身の被災者へのいじめ行為の隠蔽と、その後の教育委員会の数百万円の金銭授受はいじめではなくおごりだったという報告書も、ネット住民がおかしいと大々的に騒がなければ学校という密室の中でうやむやに処理され、被災者の子供は大人公認でゆすりたかりできるというレッテルを貼られて、今後もつらい思いが続いたに違いなかったのである。ネット住民の監視と容赦ない叩きのおかげで横浜市教育委員会による組織ぐるみの金銭恐喝から被害者を救ったのだった。

学校とか村社会のような、この種の閉鎖的な体質の場所で内部の連中の憎しみや妬みを一方的に受けたとき、従来できたことはやられる立場に甘んじるか、そこを逃げ出すしかなかった。

私もたかが大学受験したいというそれだけのことで、村社会の序列が揺らぐ余計なことをしようとしているとされて、地域ぐるみで脅迫された。そして、ある寒い夜にこっそり家出して線路伝いに逃亡し、上京した。ホームレス同然の生活で大変だったが、きちんと進学するべきところには進学できた。たかが紙に何か書くだけに過ぎない入学試験ごときで揺らいでしまう、その程度のものが地方の住民が重んじる地元の秩序だった。

今はネット叩きを通じて世間一般のまっとうな価値観で物事を評価してくれる場所がある。これは閉鎖的なコミュニティで孤立して追い込まれる弱者には希望である。スマートフォンでも何でも、ネットに情報発信できる方法があったら、それ自体が反撃手法であり、もう孤立して悩まなくて良い時代になった。ネット炎上や人肉検索にはそのような一面がある。