めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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困った人たちのかわし方

返答に困る相手というのがいる。
一方的に自分のことばかりを喋って、相手の話もさえぎって否定してでも自分の意見を押し付けてくる。そういう相手は話しているだけで意思疎通ができずに疲れるし、本題が見えてこないし、そして思惑は何かと警戒してしまう。
特に一番嫌なのが、「・・・をどう思う」と聞いてくることだ。
正直、どう思えばいいのかわからない。この場合、どう思うかについては二つのパターンがある。そして、その双方とも返答する側が不快を抱く聞き方である。
一つの「どう思う」とは、実際にどう思っているのかを聞いている場合である。その話題に挙がっている対象というのはその話している人物が絶対的に正しいと考えているものであり、それに対してどう思うと尋ねてくるということは、当然、その返答は普段のやり取りから察するに都合のいい答えが返ってくることを期待しているわけである。
だから、模範解答は「・・・はすばらしい」とか、言わなければならないわけである。しかし、どうにも賛同できないものがある。否定的な意見もある。普通の人間関係ならばそれを言ってもいいのだと思うし、適当に賛同したふりして聞き流せる場合もあるのかもしれない。しかし、そうはいかない場合がある。考えを押し付けてくる相手で、ましてや同じ職域などで簡単に関係を絶てない厄介な立場だと、下手に賛同すると仲間だとみなされて余計におかしなものをごり押しされてしまうし、否定的な見解を述べると敵扱いされて何をされるかわからないという危険もある。
もう一つの「どう思う」は、一見会話の内容が相談のように見えているのだが、その相談に対する返答は話者にとって都合の良い答えが返ってくることを期待している場合である。例えば、ネットの知恵袋のような掲示板で、息子の嫁を批判する姑が人生相談で愚痴のようなことを言って回答者たちから逆に非難の集中砲火を浴びる事例が多いが、この場合は姑は自分の味方をしてくれる回答を期待していたので、それに対して逆上で応酬するのである。
社交辞令的に適当に賛同してお茶を濁せる場合ならばともかく、専門知識に基づいた判断で都合の良い解答を期待される場合というものがある。一般的な方法や、すべき手順を頭越しにパスして、自分だけ楽して利得にあづかれる方法を自分以外の人たちが隠しているとでも思っているのだろう。
よくある事例としては、借金を帳消しにする方法とか、医療の手を借りないで医療介入が必要な病気を治す方法などを弁護士なり医療者なりに相談してくる場合である。こういったものでお茶を濁すと回答者は嘘を言っているに等しく、場合によっては職業上の瑕疵になりうる。だからといって、正直に適切な回答をすると機嫌を損ねて危害を加えられる可能性もあるのである。
いづれの「どう思う」の場合でも、回答しても否定的な見解を述べても回答者は自分の立場を悪い物へと追い込む可能性がある。だから、正直返答に困るのである。
私の場合は、聞こえないふりをしたり、無視したり、知らないで通したり、質問から回答の流れを断ち切るようにしている。大抵この種の場合は介入しても解決方法が無い場合や、質問者こそが自分で動かなければ解決しない場合が多い。そして、その種の質問を投げかけてくる人たちはトラブルメーカーと見なしてできるだけ関わってこないように人間関係を整理している。余計なもので自分が気に病んだり、立場が悪くなって悩む必要は無い。