めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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愛知医科大学の入試採点ミス騒動に思うこと

既に受験シーズンは終わって、あちこちの学校の入学式はとっくに終わった時期なわけだが、毎年大学側の手続き上のミスで起こる騒動というものがある。2024年度入試では、愛知医科大学という私立大学で大学入学共通テストを利用した選抜で本試験に進める受験生を選抜する過程で、大学側のPC操作ミスで間違って80人近くが不合格扱いになり、その事後対応として不合格となった受験生に受験の機会を与えたのだが、その試験日が国公立大学入試の前期日程に当たったというものだった。

この騒動でネットではあれこれ騒がれて、愛知医科大学が批判されたのだが、批判しているのは外野ばかりであり、当の受験生は冷静に受け止めていると思われる。私大医学部の受験生は国公立大学の受験は初めからせずに私大だけ受験して回る者が多く、大学側も試験日を国公立大の日程と重ねることは普通である。国公立大学との併願者のためには別の日程も設定しているのだが、国公立大学の日程と重なる入試では受験生の競合が無い分だけ試験の難易度が下がるという。私大医学部の受験生は他の大学も何校も受験していることが多い。それなので、愛知医科大学がだめなら他に行くという切り替えで他大学を受験したほうが、下手に動揺するよりも余程合格を確実にする。私大医学部は総合大学と違って問題作成できる教員が限られているので、入試問題はマニアックな内容で、年度や大学で大きく変動して当たりはずれが大きくなる。だから、たまたまダメだったで受け流して次をポジティブに挑むスタンスは自然である。

愛知医科大学でないと困るような事情があるならともかく、ほとんどの受験生には試験日程が変更になろうが影響は少ないと思われる。愛知医科大学が本命の受験生は大学側が提示した日程で受験すればよい。新設でさしたる歴史が無い大学で、立地が辺鄙な場所にあり、入学に必要な費用や卒業までの6年間の学費や校納金の合計額を見たら、同程度の負担でもっと名門校に行けるし、便利な場所の大学もある。私大医学部の受験生はそれが分かっていて何校も受験していて、合格したところに入ろう程度の感覚で受験するところである。そこで必要以上に動揺して、唯一の機会が大学当局の都合で握りつぶされたが如く思い詰めるような受験生は、まず己の学力に向き合うべきである。医学部の受験生は、合格する層と合格に近い層で合格枠を取り合う。そこに若干賭け的な確率で合格する層、どうやっても合格しない層で構成されている。トップ層とトップ層ぶっている者が受験に来たら、まずできる層は確実に問題を解答していく中での失点の差の多寡になるので、確実に解答できない層は試験の場にいないに等しい。 合格する層ほど、愛知医科大学のニュースみたいなのがあっても動揺せずに対策できている。合格候補者の場にいない層ほど、自分の不出来は放置して大学側の采配が悪いとか大騒ぎし続ける。いくら騒ごうが次年度の優秀層が注ぎ足されるので、そういった連中が日の目を見ることは無い。 今回の騒動で、大学側は受験料を返還すればよかったのだと思う。ただ、一人6万円くらいの受験料収入を80人分死守したいので、形だけ入試を挙行しようとしたために、傍目から見ると無理な日程になったのだろう。もう一つは、愛知医科大学側が何か隠していないかということである。点数のデータは大学入試センターからデータとして送られてくる。おそらくExcelCSV形式のファイルと思われる。これを単に受験生ごとに落とし込むのにプログラムのミスは考えにくい。ミスで不合格になった80人以外は問題なくプログラムが動いたのだし、よくあるソートで名前と受験番号が対応しない形で並べ替えたといったものでもないことが分かる。女性とか過年度卒業生とかを差別するマクロを組んで、例年通り稼働させていたことに後で気付いて採点ミスということにして誤魔化した可能性である。真相は表にならないだろうが、6年間の出費ができるが国公立大学医学部には進学できない、富裕層の落ちこぼれ同士の競争の話だから、実直に生活している分には何ら関係ないことである。

中部地区の大学受験といえば、名古屋市立大学の薬学部の入試日程には特色があることを思い出した。全国の大学の中で珍しく中期日程に試験日を設定している。この試験の風景が大変シュールなのだそうだ。学科試験中に前期日程の合格発表があるので、前期日程で合格していた医学部や本命大学の薬学部狙いの受験生が試験途中でいなくなるという光景が毎年見られるという。ここで入試を放棄して帰宅し、入学手続きの準備ができる層になるような受験をすれば、無用な騒ぎに巻き込まれることは無かったのである。

宇久島のメガソーラー計画の無謀さ

五島列島宇久島に大規模なメガソーラー発電所を建設する計画があるという。最近、風水害のたびにソーラーパネルが破損したり、火災が起こるとほとんど消火活動の効果が無く、自然に鎮火するのを待つしかないような現状を見ていると、過疎地で土地が余っているからといって安易にメガソーラーを建設することの害が出てきているように思える。

そのメガソーラーを離島に建設しようとしている。長崎県の離島はどこも高齢化と人口減少が進んでいる。台風が来たときはもろに強風が直撃する。いわゆる「神風」の地に近く、元寇が壊滅したほどの威力がある。だから、基礎工事が甘くて風を受けたらそのまま舞い上がるような大判のパネルは台風ごとに被災するのは目に見えている。

そして、離島は災害への復旧体制に問題がある。地域の消防はそれほどの規模が無く、基本は地域内の消防団の動員に大きく依存している。その消防団も人口減少と高齢化で限られた地域の高齢者ばかりで機能停止は時間の問題である。そもそも地域の消防署に大規模火災を鎮火する能力は無い。鎮火するにしても、都市部のように大きな川の下流にあって大規模な浄水所があるような場所とは違う。せいぜい全周数キロで高低差も大してない島では河川はすぐに海に流れてしまい、水源地もろくにない。大人口を抱えるだけの水道供給ができないような地域で、消火のための水資源もコンクリートで作った水溜めからポンプで散水するような防火水槽が関の山である。

それでも、メガソーラーの設置業者は単に地域のインフラにタダ乗りすることしかしない。土地がタダ同然で高齢化と人口減少で反対勢力の力が弱いので押し切って進出する。設置してからの利益は都市部の本社がすべて持っていき、地域には何ら還元はされない。建築物ではないから杜撰な設計でも設置でき、従って固定資産税は自治体に入らない。単にパネルを置いているだけなので地域に雇用を生まない。もちろん、消防体制の拡大や維持のための負担も負うことはない。簡単に使い捨て出来る場所だから離島の宇久島を選んだのである。

メガソーラーのパネルの被災以外に、蓄電するリチウムイオンバッテリーの発火が生じた際には島全体が丸焼けになって鎮火するのを待つしかない。かといって、地域の消防署の拡大は望めない。そもそも消防士のなり手がいないし、それだけの財源がない。メガソーラーの運営会社は負担はしないので、何かあると地域が損失を受けるだけである。九州地区には玄海原発川内原発がある。それらをフル稼働させれば離島を疲弊させてまで無理な開発をする必要は無い。

宇久島にメガソーラーが進出するなら、鹿児島県で起こったようなリチウムイオンバッテリーの火災になる前に夏場の台風で「神風」クラスの風がパネルに直撃して、元寇のように何回か進出しつつも最後懲りて撤退すれば、ある意味再生エネルギー(笑)を撃退した第二の神風として日本史に残るのではないだろうか。

業務に役立つXiaomi Redmi Pad SE

Xiaomi Redmi Pad SEを購入して2か月くらい経った。正直、購入するまでは必要ない気もしていた。どうせタブレットを購入しても、スマートフォンで大体何とかなるのは分かっていたので、購入しても使わないと思っていた。

ものは悪くない。10インチ超える画面サイズで、CPUも手堅く処理できる性能の物を搭載しているので、横画面で置くとスクリーンキーボードでタイピングして入力ができる。質感も良いし、アプリの立ち上げや動作も軽快である。ただ、本体に加えてカバーケースや薄いガラス製の画面保護フィルムの重量を合計するとレッツノートRZよりも重くなるので(充電器などを入れたら軽いが)、未だに外出時に持ち運んだことが無い。そのため、なかなか活躍の場が無かった。ここ数か月は年度末と新年度に備えて作成提出する文書が多く、PCを起動してOfficeでファイルを作成する作業がメインだったため、タブレットの出る幕はほとんど無かった。疲れてPCを使いたくない時は、スマートフォンアプリで済ませた。タブレットは寝ながら扱うには重い。5日間というやや長めの出張があったが、タブレットはEGBOK P803を持っていった。パンフレットのPDFを閲覧するのに大きな端末は要らなかった。

ただ、文書作成の時にタブレットのメリットは生きた。すでに扱った話だが、タブレットをセカンドディスプレイにするアプリを導入していた。10年ほど前に低性能のAndroidタブレットに導入した時は、本体の処理速度が遅いのかwifiが貧弱だからか、全然使い物にならなかった。それが、今の環境だと案外実用的だったので、自宅で使用しているラップトップPCにセカンドディスプレイを導入したかったが、スペースの問題で断念していたのがタブレットを充当することで実現すると得した気分になったアプリである。このアプリが文書作成の際に役に立った。

作成しているファイルのタイムスタンプがちぐはぐだと混乱するので、文書作成はレッツノートQVで行っていた。所属先ではHDMIケーブルで大型ディスプレイに接続して、そちらとPC本体のディスプレイで文書をいくつか展開して編集したり、参照したり、場合によってはそのまま素材としてコピーするなどの操作に使っていた。ところが、自宅に帰るとセカンドディスプレイが無いので一つの画面で作業するのだが、これが窮屈に感じて集中できなかった。そこで、wifiを介して件のアプリを起動してタブレット側に参照したいWord文書などを表示してみた。元々レッツノートQVのディスプレイへの表示が解像度に対して100%ではないからというのもあるのかもしれないが、タブレット側の表示はPCよりも細かくなり、タスクバーのアイコンがとても小さく表示される状態になったが、タブレットにWordのファイルを表示できた。画面が縦方向の方が文書を1ページ全体で表示できるので、windowsの側でセカンドディスプレイの画面設定を変更して、レッツノートQVの横に縦画面で置いたRedmi Padの構成で、横で全体を表示しながら時折コピーペーストしたりして文書を編集するというスタイルで作業できた。

その辺からタブレットを時折扱うようになった。PCを起動するほどではないが、スマートフォンで扱うには画面が小さい案件でRedmi Padを使うようになっている。Bluetoothでヘッドホンに接続すれば、音楽再生に使えるし、ビデオ会議にも役立ちそうである。数日間の旅行などでBluetoothキーボードと一緒に持っていったら、案外PCが無くても大抵の案件がこれとスマートフォンで済ませられるのではないかと感じている。

出先での電源確保と延長コンセント

出張で持ち運ぶ電子機器が増えたことと、ホテルの電源が場所によっては貧弱だったりするので、2-3口の小さな延長コンセントを一緒に持っていくことがある。1-2泊の短期滞在なら気にならないが、長期滞在のときや、日中にPCのバッテリー切れが予想されて給電する必要がある場合にはあったほうが良い。コンセントに接続する電子機器はPCとスマートフォンwifiルーターが主なので、それだけ充電できればよいだろうとUSBコネクタ付きの延長コンセントを導入して使っている。

先日、4泊5日で遠方に出張した時にも延長コンセントは役に立った。ホテルのデスク上にPCやスマートフォンを置きたいが、肝心のコンセントは一つだけしか空いていないため、延長コンセントで複数機器に給電して使うという使い方で活躍した。一方で、この延長コンセントはPC用の電源アダプターのサイズが干渉して、もう一口のコンセントにスマートフォンなどに使用する電源アダプターを刺すことができない。それはUSBコネクタのほうにケーブルをつないで給電すればよいのかもしれないが、モバイルバッテリーも充電したいとなると口が足りない。それから、時々給電が寸断するようで、充電しながら放置したスマートフォンを見ていると一定間隔でスクリーンが点灯して充電開始を告げる音が鳴る。

USBコネクタつきの延長コンセントなら各種電子機器の給電に活躍するだろうと思ったが、電源アダプターをもう一つ持っていって、普通の延長コンセントに全て繋いだほうが効率が良い気がしている。3口くらいつなげる延長コンセントは自宅に何本かある。一本はケーブルが5mくらいある。そこまで長いものは不要である。もう一本はケーブルが1mくらいで短すぎる。両方とも用途があって使用している。そこまで高いものではないはずなので、2mくらいのものを一本購入しようと思う。

もう10年位前だが、カプセルホテルで長期滞在するのに備えて一口しかないコンセントを有効に使うために、電源アダプターに何口かコンセントとUSBコネクタが付いているものを購入した。効率が良いように見えて、そこから先は普通の電源アダプターが接続したり、USBコネクタで充電対応できないiPhoneなので電源アダプターが更に必要だったり、一口を分岐できるのはありがたかったが、利便性では微妙だった。その電源アダプターは今は所属先でUSB PD電源アダプターといくつかのUSB機器の充電に使用しているが、いくつも線を接続すると重みで落ちそうだし、アダプター自体の大きさが周囲の邪魔になってコンセントに刺せないような状況もあった。

無駄に身辺に増えている電子機器の持ち運びを減らせれば楽だと思う。PCは持ち運びたくないとか、スマートフォンwifiルーターテザリングで一本化したい。それでも、どうしても持ち運ばざるを得ず、充電のやりくりも大変である。

レッツノートRZをいつまで使うか

出張から戻って、自宅でも所属先でもレッツノートQVばかり使っている。先日の出張でもRZを選択せずにQVにすればよかったと思う。移動の行き帰りでは重いが、途中の日程では現場にPCだけ持っていけばよいので、途中だけの運搬の我慢と言えばそれまでである。空港からホテルや自宅はそれほどの距離ではないので十分我慢できる。

それでも数百グラムの重さと天板サイズの小ささにひかれてレッツノートRZを持っていって、結局使ってみると性能が低いことに起因するストレスを常に感じた。処理が遅いために、メールで受信した添付ファイルに記載して返信するというだけの操作で、読み込み処理が遅いためにExcelのプルダウンで意図していない場所をクリックしたことになって何度もやり直しになった。

RZを選択したもう一つの理由がバッテリー持続時間である。理論上はQVよりもRZのほうが長いはずで、下手すれば長時間電源の無い環境で使うことも想定していたが、ホテルはじめ現場には電源があったし、2015年ごろのWindows10が出はじめた当時の環境で処理やディスプレイ輝度を制限つけまくった上での持続時間であるから、今の環境で最大の処理力と見やすいディスプレイ輝度で使うとそれほどバッテリーはもたない。

また、バッテリーやSSDは入れ替えており継続的に使えるという感覚でいたのだが、省電力CPUでメモリ4GBの構成で処理が遅いというだけでなく、ディスプレイのバックライトの劣化で表示が明るくなったり暗くなったりするときがあり、本体内蔵バッテリーだったり裏蓋を開けて部品が簡単に取り換えられない他社のPCと同様に、交換できない部分の寿命が来ることが予想されて、永年使えるものではないことも感じている。

バッテリーを交換して、トリガーケーブルを導入し、SSDを換装したものの、もうそろそろRZの使用は停止したほうがよいかもしれない。いちどバッテリーが寿命になったときに使用停止していたが、改めてその状態に戻ることになる。

周囲はMacbookなどの1.5kg前後のPCに標準の電源アダプターを持ってきていて、レッツノートの構成に比べればはるかに重くてかさばるPCを持ってきており、それに比べればレッツノートQVとRZの重量差は200gなので、使用時の快適さを損なってまで重量の調整にこだわる必要は低い。今回の出張では500mLペットボトル飲料を出るときに鞄に入れていた。結局日程の間は現場でコップで水を飲んだり、他で買ったものを飲むなどして開封しないままで持ち帰っている。飲みもしないものをおもりのように500g分持ち歩いていたわけで、PCの重量配分がばかばかしくなってくる。

iPhoneのsimフリー騒動から約10年

一人一台のレベルでスマートフォンや一般の携帯電話を持ち歩く時代になったからか、ひと頃はバッテリー残量が少なくなっても充電場所が無いという問題がひところあったが、今ではあちこちに充電可能なスポットがあったり、それが無い場所に備えたモバイルバッテリーも普及している。新幹線や飛行機のシートには充電用のUSB端子をつけるコンセントが装備されている。単にUSB端子だと既に時代遅れになりつつあるからか、飛行機だとUSB type-Cに対応した充電用のコンセントまで装備されている。

その一方で、wifiが使える場所が減っている。いわゆるフリーwifiのことである。タブレット端末やsimを外した古いスマートフォンwifi接続だけで使うために、GMOから出ているあちこちのフリーwifiに接続してくれるという触れ込みのアプリを入れたのだが、結局どこに行っても接続できないうえにストレージ内での容量がかなりの量になっていたので削除した。WiMAXルーターを持ち歩いたほうが圏外も減ったし余程接続が保証されている。simを入れているスマートフォンのほうにもソフトバンクwifiスポットのアプリを入れているのだが、これで接続できたことが全くない。何回か断念してアンインストールし、再度インストールを繰り返しているが、全然接続できなかったため結局使用を断念した。これはアプリのほうが悪いのかもしれないが、ソフトバンクwifiスポット自体が利用できる場所を減らしていることも関係しているようである。アプリにお知らせの欄があるが、何か月も前にスポット廃止のお知らせが出ているだけで新たなwifiスポット開設のニュースは出ないし、アプリ自体も放置されているのではないかと思いたくなるほどである。

wifiスポット廃止の一方で、駅の時刻表をはじめあちこちでスマートフォンで案内を見なければならないとか、予約をスマートフォンを通じてするとか、個人が一人一台使って当たり前になった端末の通信をあてにしすぎている。

端末で自分でアクセスするのは良いことだと思う。いちいち説明する必要がないし、掲示を取り替えたりするコストも人手も削減できるので、人口減少社会でサービスを維持するうえでは便利だし、利用予約システムなら手書き書類より直接自分の端末で入力したほうが同じ電子データなので親和性が良いし、よく一部が騒いでいる「対応できない高齢者」というのがそもそも存在するのかすら怪しい。バブル絶頂期に社会に出た世代が既に還暦前後で、業務でも今よりももっと原理に近いようなコンピューター機器を使っていたし、既に後期高齢者になっている団塊世代の大量退職だって2007年頃なのだから、情報社会に対応できない高齢者というのは既に存在しないのではないだろうか。

一方で、各人の端末の通信に依存してスマートフォンでの手続きなどを推進するのは、もろい面が露呈するのではないだろうか。通信の無制限プランは私の場合だとWiMAXでは利用しているが、スマートフォンのほうでは契約していない。WiMAXをあてにして最小限のプランにしている。時々、館内などでWiMAXの電波が届きにくい場所でスマートフォンQRコードを出すなどの手続きをする羽目になるが、そういったときはwifiをオフにしてスマートフォン側の通信で処理している。これが電波が届きにくい場所だとその読み込みすら怪しい。それでもかろうじて使えているが、通信会社によっては都内などで接続状態がきわめて悪いところもあるという。通信無制限プランだろうが、使用者が多いと通信の取り合いになってデータ転送が追いつかないのだろう。

それでも、通常のパケット通信だと追い付かないからwifiに誘導というスタイルを今は見なくなった。通信量はその当時よりも画像も動画も大容量になって増えているはずで、wifiスポットが多いほうが助かるだろうに、逆にwifi離れでも進んでいるかのようにどこに行ってもwifiは使えない。

まだ日本でsimフリーiPhoneが販売されていないころに、日本のApple製品愛好家のような連中がしきりにsimフリーを連呼していた。ちょうどそのころ、simの縛りなどお構いなしに外国人観光客がイヤホンマイクをつけたタブレットでビデオ通話をしている様子を見て、simの縛りがどうだとかくだらないことにこだわっている日本のユーザーに対して、随分便利そうに活用していると感心したものだった。おそらく、その時に使用されていた通信手段はwifiだったと思われる。その当時はあちこちに増えていたwifiスポットにアクセスすれば通話アプリで通話できるし、電話会社のsimの縛り関係なく使えるアプリの機能で十分対応できていた。wifiスポットが減ると現地のsimを調達する必要があるから、今の社会では初めからsimフリーではない端末では日本ではまともに使えないという意味で当時simフリーにこだわっていた人たちは正しかったのかもしれない。

折り畳み式バッグに助けられる

少し前に大阪方面に旅行に行ったときに、現地のドン・キホーテに立ち寄った。丁度、オメガのスピードマスターを購入しようと思っていた時期で、どの程度の価格なのかを見たいというのもあった。闇が深いと思ったのは、外国人が多く来るからなのかもしれないが、お土産品のコーナーで大阪なのに富士山方面の菓子とか、北海道の菓子とかが売っていた。あの辺のものは買わないようにしないと、本当は現地に行っていないと思われそうである。

その時に、ドン・キホーテで気になって購入したものがあって、折り畳み式でコンパクトに持ち運べる布のバッグである。筒状の布を両端で縫って、長辺にファスナーと取っ手をつけたような仕組みで、両端の縫っている部分を持つと細長く折りたたまれた布になる。これをぐるぐる巻きにして、最後はゴムバンドで留めると収納しやすくなっている。基本的に行きも帰りも荷物量は大きく変わらないので、こんなに収納量の大きいものを購入しても使わないと思ったのだが、面白そうだったので購入した。購入後も使う機会がなかなかなかった。

ところが、長期滞在で出張して、荷物をすべて背負って飛行機に乗るのが重くて億劫だと感じた上に、列車と違って帰りに土産品で荷物量が増えて、ストレートには機内持ち込みができなくなった。そこで、今回出張の出発前に荷物に思い付きで入れていた折り畳み式バッグを出して、購入した土産品と着替えなどを詰めたところ、ちょうどいい具合に納まった。これを手荷物として預けて、残りは軽くして機内に持ち込む算段である。

ホテルにほとんどの荷物を置きつつ、PCとタブレットのほか、充電用の電源アダプターやケーブルやモバイルバッテリーだけを仕事先に持っていくスタイルである。そのため、ホテルの部屋には着替えなどを置いたままにしているが、それらをサブバッグとして広げた折り畳み式バッグにまとめて入れることで必要以上に室内が散らかった状態にならずに済んでいるし、荷物が増えない場合でも折り畳み式バッグを持っていくと今後の旅行などでも便利に過ごせるかもしれないと感じている。

数日滞在で厳選した荷物

今、出張先のホテルでレッツノートRZを使っている。今回はほぼ1週間の滞在である。タブレットを一緒に持ってくる予定でいたが、結局持ってきたのはRedmi Pad SEではなくEGBOK P803だった。

出発直前までPCのチョイスは迷った。泊りがけで出かけるときは、小ささと重量が魅力でレッツノートRZを選ぶことが多かったが、正直処理性能が遅いとか搭載メモリ量が少ないとかの事情で、使用していて動作が遅いと感じることが増えてきていた。電源アダプターは同じUSB PDのアダプターにつなぐのでPC本体の重量が250g増してでもレッツノートQVのほうが動作の遅さにイライラしなくて済んだような気がしている。Officeファイル程度だとそれほどでもないのだが、ブラウザを開くとタブが増えるにしたがって消費メモリが増えていき動作のフリーズの原因になる。メモリ4GBと16GB、CoreMプロセッサとCore i5プロセッサではどう考えてもレッツノートQVのほうがストレスなく使える。

カバンに入れて背負ってみてレッツノートQVでもそれほど重量は感じなかったし、周囲はもっと重いMacなどを持ってきている様子を見ると、そろそろ多少大きくて重くても持ち運びなれたほうがよさそうである。そして、すでに製造から9年経過しているPCのため、ところどころが古くなっている。バッテリーは昨年交換したし、SSDレッツノートQVで使用していた256GBを移植したので新しいといえばそうだが、ディスプレイの輝度が時々落ちる。輝度の自動調整は設定していないのに、勝手に暗くなったり突然明るくなったりして輝度が安定しない。それでもまだ真っ暗になったり、ついたり消えたりちらつくこともないので完全にはバックライトは寿命にはなっていないのだろうが、本体の消耗しそうな部分で交換していない部分なので心配だし、あれこれ無理して使ってきたけれども本気で退役を検討すべき時に来たと感じている。

タブレットはEGBOK P803を持ってきた。これが案外正解だった。スタンバイからすぐ起動できるので、OfficeファイルをPDFで出力しておいて必要な資料を読み込むように準備しておき、飛行機で移動するときに待ち時間や機内でPDFを開いて閲覧した。スマートフォンのバッテリーを温存したいというのもあるが、地図アプリを開いて場所を参照したり、一日中役に立った。ページ数が多いPDFだと開くのに時間はかかるのだが、いちいち紙で所持すると重いし、必要な単語を検索して要所にたどり着けるので電子的に閲覧できると便利だった。Redmi Padに比べるとEGBOK P803の性能は勝負にならないほど過去のスペックなわけだが、それでも小型軽量で持ち運べてマシンパワーはそれほど必要ではない単純なPDF閲覧などの用途であれば、非力な性能のものが多い8インチタブレットでも十分役に立つ実例を見た気がした。

延長コンセントやUSBケーブルは十分な数持ってきたはずだったが、モバイルバッテリーとwifiルーターを接続するUSB PDのケーブルが断線していたようで給電がされなかった。接触が悪いのか、端末に接続すると一時的には給電するのだが、すぐに切れてしまう。予備でもう一本持ってきた非PDのケーブルならばルーターでも給電できたので、急場しのぎにこれを使うことにしようと思う。使えないケーブルなので捨てて、ホテル近辺の家電量販店などで新しく購入してもいいのだろうが、今回は買い足しなしで行こうと思う。

延長コンセントは普通のコンセントを2本差せるので、PC用のUSB PD電源アダプターと、スマートフォンの充電などで普段用いている小さ目のUSB PD電源アダプターを同時に使えると思ったら、PC側のアダプターが大きくてコンセントの穴の間隔だと二つ使えないことが分かった。結局ホテルのほかのコンセントに片方を刺して使っているが、その距離が結構離れていた。元々延長コンセントを持ってきたのが、ホテルによっては電源の位置がおかしかったり、コンセントの口が足りなくて電子機器を多く持ち運んで手元で使用する時代に合わないことが多いと感じたからだったが、今回も余計な荷物に思えた延長コンセントが役に立った。これまで何度かの旅行で携帯しておくと便利なものをあれこれ絞り込んできたが、その成果が今回の外出にも役に立っている。