めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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いわゆる迷惑系Youtuberについて

ほかのユーザーに対して喧嘩腰の粗暴な言動で挑発して、それをインターネット上の動画配信サイトで実況配信するというカテゴリがある。こういった配信者は普通のネットユーザーはまず知らないが、一部では熱狂的に支持をするユーザーがいる。一定の数の視聴者数を持っていて彼らが投げ銭とかカンパとかいう名目で資金を提供し、配信者はそれで生活をしたり配信のための移動資金などに充てている。

5年ほど前に問題になったドローン少年ノエルはそういったユーザーの一人である。この少年もドローンなどの購入資金は配信でユーザーから寄せられていた。ドローンのほかにも事件現場で関係者を配信するなどの迷惑行為も行っていて、要するに自分たちで何かすると社会的にまずい層が資金を彼らに渡して、彼らが代行してみっともない行為を行い、それを動画配信して楽しむという構図である。何か事件に発展しても、配信者が科料を課されるだけで資金提供したものは追及されない。そうやって、犯罪ギリギリの行為や犯罪行為そのものを見て楽しんでいる。

あるいは、若い女性配信者というのもいる。こちらは、ある種の色恋営業のようなことをしている。やはり資金提供を受けるわけだが、若い女性なので資金提供するユーザーは大抵が男性であり、その後の恋愛関係や性的な関係を期待して資金をつぎ込んでいる。配信者は元手が無くても自分の容姿で大金を得られることに味をしめるので、その後に性風俗店勤務やポルノ動画出演などへの抵抗が下がる。実際、生配信からそういった業界に転じた者が散見される。未成年の場合だと親の知らないところで動画配信して、犯罪に巻き込まれるリスクもある。

まともなユーザーがまずタッチしない世界に、こういった配信業とでも言えるようなネット動画実況配信者の大きなクラスターが存在している。

そうしたユーザーの一人で2010年代から配信している先駆者ともいえる石川典行氏が配信移動先の愛知県で新型コロナウイルス感染発症した。この人物はもともとニコニコ動画で配信をしていたが、運営からアカウント停止措置を取られて他の配信サービスを転々としている。

また、「へずまりゅう」なる聞いたこともないYoutuberが西日本から東へ移動し、その途中の愛知県岡崎市の商業施設で会計前の魚を店内で食べているところを動画配信し窃盗で逮捕された。その後、留置場で発熱しコロナウイルス感染が判明した上に、マスク装着を拒否して対応した警察官まで感染するクラスター発生の元凶となっている。そのニュースがきっかけとなって、これまでの粗暴な言動や迷惑行為を動画配信してきたことが次々明るみになって、単に犯罪しか犯せない者が動画配信という知恵を身に着けたばかりに今回の事件になったということもわかってきた。

山口県知事にまで名指しで批判されている「へずまりゅう」。県知事の名指し批判については批判する声もあるが、それは過剰な擁護と言える。過剰な擁護の先には誰も擁護されない社会が待っている。逮捕前までのTwitterなどでの動画では止まらない咳をマスクなしでしていて、喘息や胃酸の逆流でないならば感染症だろうし、本人はそれを自覚していたに違いないからだ。それでおいて予防策を講じなかったうえに、動画配信業としてふるまうのであれば批判されて然るべきだろう。こういった行為が、不特定多数と接する者や地域間を大きく移動する必要のある者への風当たりを強くする。

今回の事件で「迷惑系Youtuber」なる単語が爆誕した。しかし、石川典行氏の経歴などを見ても分かるように、単に動画配信プラットフォームで何を選ばれるかの話に過ぎず、そこでYoutuberと言ってしまうことは風評被害だと思うのだ。ニコニコ動画が下火になっていたり、ツイキャスやふわっちや17LIVEが一般では知名度が無いが、Youtube知名度があって手っ取り早く始められるからユーザーを獲得して、結果こういったユーザーに使われているに過ぎないのである。他の動画配信でも生じ得たトラブルであるし、この分野のことを知ると実際刑事事件ものの騒動が何件も起こっているのである。