めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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「ホスト差別」を考える

コロナウイルスクラスター感染を引き起こしておきながら、何ら対策をせずに営業を続けて感染を次々と拡大させたことでいわゆる「夜の街」などと言われる繁華街の業種の中でもホストクラブは槍玉に挙げられて厳しい批判を受けている。

その中で、ホストクラブの代表が記者会見に登場してそこで「ホスト差別」なる造語を繰り出してきて、ホストになる男性は家庭の事情があるなどと同情を買うような言動をとりながら自分たちへの批判は差別であると主張したのだった。

この造語が出てきたときに、当然世論は何でもすぐに差別とすり替えて逃げているとか、彼らの仕事内容について、女性から大金を掠め取ったり、売掛回収のために性風俗店へ身売りあっせんしているといった日頃の悪行の数々が「ホスト差別」造語への批判としてSNS上で噴出した。ホストに従事している従業員が売り上げノルマを厳しく課されて搾取のような給与体系でタコ部屋に集団で住まわされているなどという指摘もあり、要するにクラスター発生の遠因は差別でもなんでもなくて、ホストクラブ経営者の姿勢にもあったのだった。

そもそも、感染対策を怠っていることへの批判は差別でも何でもない。感染症拡大防止の呼びかけを無視して対策もせずに営業を続ければ、流行期には集団感染を引き起こすのは当たり前である。そして、そんな中でも東京から中部地方に出稼ぎに行こうとして高須クリニックに批判されるなどという病識の乏しさを露呈している。ホストクラブのクラスター発生は起こるべくして起こっているのであって、それに対する批判を差別にすり替えて社会からの追及から逃れる手口は許されない。

同じ夜の街でも性風俗店ではクラスター発生は青森県の派遣型風俗店以外は見られなかった。元気な客しか来ないという要因もあるのかもしれないが、岐阜県金津園で関東から派遣されていた従業員が感染していたというニュースがあったが、期待されていた(?)客の感染はその後無かった。こういった店では風呂場で温度・湿度が一定保たれていたり、客の導線がかち合わないように誘導していて、もともとの運営が感染対策になっていた上に感染対策を上乗せして功を奏したのだろう。

また、差別だと社会を批判する前に、彼らは社会の一員だろうか。こうした店の多くの従業員はそれぞれが独立した個人事業者だという名目で店舗では源泉徴収をおこなっておらず、かといって従業員は納税をしていない。社会的には法的に認めがたい業種であるから所得として徴税しにくい面があったり、水商売は資金に困った者が短期的に資金作りをするための緊急避難的な意味合いがあるので救済のために黙認という性質もあるのかもしれない。いずれの事情にせよ、公租公課の義務をきちんと果たしていない以上は社会の一員ではないし、そこで社会から疎外されたとしても差別ではないのである。納税をしてから物を言うべきだろう。

要するに「ホスト差別」の記者会見は、違法だらけの社会の日陰者が表に出てきて偉そうに自分たち以外を敵とみなしてマスコミの威力を借りて攻撃しようとしているということである。これを見ていると、四代目山口組と一和会の分裂抗争のときに、本体から分裂した一和会の代表が記者会見をしたことに対して山口組の竹中正久組長が呈した「社会の日陰者のくせに表通りの人たちの理論を展開するな」という趣旨の苦言を思い出す。

そうこうしているうちに、大宮のホストクラブ従業員もコロちゃん陽性になったというニュースを見て、日本中にこういう店はあるだろうに日本中で対策をしていないのかと呆れてしまった。それと同時に思ったことだが、埼玉に東京の模倣をしたホストクラブがあって、東北弁で芋臭い連中が精一杯格好つけて埼玉ナンバーワンをめぐってショボい酒飲み競争してるということになるわけで、その様子を思い浮かべるとコロナ感染拡大の話題なのに思わず笑いがこぼれてきてしまうのである。

われらが足立区の竹ノ塚駅前でも客引きしてるホストがピーコックの近くの階段の前でたむろしていて、見た目が平均以下で頭悪そうなのに必死で格好つけていて、こんな店にも夢中になる客が来るしナンバーワン争いをしているのかと思うと、そのために感染対策をおろそかにしていることへの怒りを感じたし、もっとましな男性がいるのに竹ノ塚にこだわる客が哀れになった。