新型コロナウイルス騒動の影響で、あちこちのスーパーやコンビニのレジはカウンターのところに透明のビニールシートを垂らしている。最初は異様な光景であるが、さすがに毎日のようにこの状態だと見慣れてくる。それでも、ボケかかった老人はビニールシートが下がっていることに突然怒り出すなど、店員を疲弊させる要因にもなっている。
このビニールシートの嫌なところは下の境目がとっさにはわかりにくくて、お金のやり取りをするときにしづらいことにある。どこから手を入れてお金のやり取りをすればいいのか、こちらからの声はきちんと伝わっているのか、時々戸惑うことがある。
下の境目のところ、特にお金や物をやり取りする場所は透明シートなのだから、その部分にビニールテープなりペンなり使ってマークでも付けたらどうだろうか。これでどこがシートの下限かわかるから、その下からお金や物を出せばよいし、どの場所に出せばよいかも動線が定まってくる。
接触で感染のリスクがあるのであれば、キャッシュレス化を推進すればいいようにも思うが、かえって一頃の大還元キャンペーンをしていたころよりもキャッシュレスのサービスは下火になりつつあるようにも見える。いちいちスマートフォンを取り出してバーコード表示するのも面倒であるし、それは分からなくもない。非接触ICカードでの支払いならまだしてもいいとは思うが、いちいち現金のチャージをどこかでする必要があって、クレジットとも連動させたくないし、結局継続して使用していくには面倒で現金が一番良いという結論になってしまう。
日本円は偽造があまり出回っていないのか、愛国者も反日勢力も日本国が発行する通貨をしっかり信用して使っている。これでは通貨に代わる便利なキャッシュレスサービスはなかなか普及しない。
