めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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交通系ICカードでキャッシュレス社会

ある情報商材販売者が上京した際に、ワイヤレスイヤホンを使っている者が増えているということを書いて流石に今更気付くのは遅いだろうと物笑いになっている。
ワイヤレスイヤホンはあれだけ普及していると、周囲と混線して音が途切れたりして使い物にならないのではないかと思うし、実際それで音声が途切れてしまい再度接続することも困難だったため私は使用中止して今に至っている。
さて、都内の電車に乗っていて私が気付いたことはほかにある。それは駅の自動改札でタッチ専用レーンが知らない間に増えていて、紙の切符を扱う改札機が少なくなっていることとか、券売機が減らされて代わりにチャージ専用機や外国人観光客向けの英語案内端末のコーナーになっているところをよく見かけるようになったことである。
どうやら今どきは紙の切符を使う客は少なくなっているようだ。長距離だとまだまだ紙の切符で乗車券と特急券を持ち歩くことが多いが、飛行機のチケットはすでにアプリでチケットレスが当たり前になっているし、都市内の近距離移動に関してはNFC方式のカードや機能を内蔵したスマートフォンが普及してチケットレス化は確かに進んでいる。
チケットレス化だって、もうSuicaが登場してかなり経っているので今に始まった話ではないわけだが、次の局面を考えるとすれば交通系ICカードのボーダレス化だろう。大手の交通系ICカードはほとんどがSuicaなどと互換性を持っていて、たとえば都内から大阪や名古屋や福岡に行っても、そこから私鉄に乗っても、バスに乗っても、大体は同じカードで乗車できる。
しかし、NFCカードの乗車券は採用しているものの、Suicaなどの交通系ICカードとは連携していない独立系のものを導入しているところがまだまだある。エリア内にそこそこ観光地がある広島電鉄とか岐阜バスなどはICカードはあるのだがSuicaは使えなかった。
キャッシュレス化を推進している社会にあって、交通系ICカードはキャッシュレス化への理解の有無関係なく定期券などの形で広く普及しており、これを糸口としてキャッシュレス化社会は実現しやすいといえる。もちろん、独立系の交通ICカードが他の交通系ICカードと同じ規格に統一されれば、チケットレス化が進んで都市間で不便なく移動できるようになるばかりかキャッシュレス化社会も実現するようになる。
独立系の交通ICカードを使用している業者のある地域は、あまり外部に開けていないところが多い。地域住民は地域内でのみ移動するため外部との互換性は気にしなくてよい。地方を走るJR路線は大抵が主要都市間を接続するための交通手段であって、地域内で移動するための手段ではない。そのために地域住民のJR使用率はそれほど高くなく、交通ICカードに全国系の規格との互換性がなくても通用するのだろう。
しかし、単に移動のための切符の代替手段というだけではなくキャッシュレス化のための決済手段としての役割で見れば、エリア内の店舗で使えて交通機関でも使えて全国共通でもあるという点で交通系ICカードはキャッシュレス社会に最も王手をかけている。スマホアプリ系のなんとかペイなどよりもアプリ起動が不要な分すぐ使えるし、もっと普及してほしいと思う。