めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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シェアハウス投資被害者の叫び!国が悪い銀行が悪い!!

シェアハウス投資で「被害者」が業者を提訴するという話が少し前にあった。
毎回のこの種の利殖をうたう怪しい商材が出る度に思うことだが、どこをどうすると利益になると思っているのか、きちんと業者の言い分を信じ込まないで評価して資金を出したのかと聞きたくなる。
普通のアパートはどの程度利益が上がるのか、地区の賃料はどの程度か、空き物件はどれくらいか。共有設備にほとんどを依存する貧弱な居室に需要はあるのか。通勤通学エリアの他の地域の賃料と比べてシェアハウスは選ばれるか。いくらでも調べる事はあるし、調べるほどシェアハウスの魅力は低下する。
ただのタコ部屋のシェアハウス(笑)より住居設備の整ったマンション投資ですら空室の恐れがあるし、まともな部屋が借りられない層は入居後トラブルを起こすリスクもある。首都圏周辺ですら工場や大学の撤退でワンルーム物件が余って家賃が値崩れしている地域がある。シェアハウス物件を借りる層はそういった地域の物件も探しうる。預金残高を偽ってまで融資を受けて何を当て込んでシェアハウスを建てたのかと思う。
多分、シェアハウス投資の被害者は、投資に際して不動産知識とまでは行かなくても、建設予定地の地理や周辺地域の産業や不動産需要とかの情報を押さえていて、それに基づいて資金を用意してシェアハウスを建てるという手順だと手を出さなかったと思うのだ。ただ、投資は本当は資金を出すまでの吟味は慎重に根拠を取るだけの知識や判断や事業立案能力が無ければ利益は上げられないと思う。
その一番大変な部分が何故かパッケージングされて、簡単に資金を出すだけで大儲けできるという投資商品は、なぜ自己資金で自分たちでやらずに他人に融資させてまで他人にやらせるのかという段階で胡散臭いと見るべきであり、単に資金を集めるための派手な窓口で、身ぐるみ剥がされて出口から追い出される結末が待っていると見てよい。
そして、彼らは厳密に言えば被害者ではなく投資家である。恐らくシェアハウス事業の実態がわかるまでは投資家を気取っていたはずである。それが破綻して急に被害者ヅラしているに過ぎない。普通の投資では目論見通りに収益が上がらない事は普通にあるし、大損することもある。これを被害とは言わない。収益になりそうな機会に出資し目論見が外れたのである。
その意味で投資に用いる資金は失っても惜しくない資金である。 本物への異様なまでの不信感と用心、偽物への異様なまでの無抵抗と受容。シェアハウス投資などと言っているが、投資と呼んでよいかも怪しい資金集め。悪いものに騙される人達は被害者で責めるのはおかしいという主張があるが、何度も出ては破綻する怪しい投資案件に騙される連中には一定の特徴があってそこは批判される点だ。