めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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データ保存のあり方とメディアの信頼性

今ではSDほぼ一択のメモリーカードだが、CFとかXDとかメモリースティックとか、いくつも規格が乱立した時代があった。その頃は容量も小さくて数MBのものでも数千円と値は張ったが、フロッピーよりはデータが入るし、CD-ROMには劣るが何回も書き換えができるという点でメリットがあった。今のように何GBもの容量は無かった。それが、2003年ごろにCF規格で2GBくらいの当時としては最大の容量のものが登場した。記念碑的な意味合いもあるのだろうけれど、価格が数十万円もして驚いた。今では2GBのメモリーカードなど容量が少なすぎてかえって店頭では売っていない。数百GBのものが数千円で購入できる時代になっていて、転送速度も高速であり、ノートPCのストレージ不足を補う用途でも使われている。

PC本体のストレージ容量も年々大きくなっている。もっとも、ノートPCなら1TBくらいが上限ではあるが、デスクトップパソコンだと複数設置してさらに大量のデータを格納できるようにしているユーザーもいる。そこまで収容できるデータ量が多くなってくると、素朴な疑問として何をそこまで収納しているのかと思う。普通に考えて、数TBものテキストファイルは人間は一生かかっても読み切れない。写真や動画や音楽ファイルなら一つのファイルでも数MB超えるのはざらではあるが、それらを一挙再生してもかなりの日数再生可能である。

ノートPCのようなどこでも持ち運べるものの、バッテリー持続時間を考えると使用可能な時間に上限がある端末というものがあるが、そういった端末の使用時間で現実的に扱いきれないような量のデータを蓄えて常時持ち運ぶ行為は異常に映る。せいぜい一部のファイルにしか出番がないし、いざという時のために蓄えるにしても探し出すまでが大変だったり、検索できるためにコンピュータ本体がインデックス作成したり、それを参照するために余計なマシンパワーを割くことになる。

蓄えた情報だって、ストレージが故障したら読めなくなる危険性もあるのに、あまりバックアップをしっかりしているユーザーはいないように見える。HDDですら故障するし、メモリーカードに至っては簡単に破壊される。交換保証をしているところはあるが、データについてはまず保証してくれない。そんなメモリーカードを安くて容量が多いからといって無防備に使用しすぎではないだろうか。

持ち運ぶPCのデータは自宅据え置きのPCよりも内容を絞っている。windowsタブレットに至っては、まずデータは入れないか残さないようにしている。タブレットでファイルを新規作成したときもUSBメモリに入れたりGmailで転送して、端末外のPCでシェアできる形で残すようにしている。タブレットを使うようになってから何度もSDカードが破壊されてきたし、個人情報関連は壊れた時に消去しきれず怖い。

家庭で使用するPCやデジカメはそこまで重要な情報は入っていないのかもしれないが、ストレージが故障することである時期のデータがごっそりなくなってしまう。それが写真だと家族の特定の時期の記録がなくなってしまうということである。消えて仕方ないで済むものがある一方で、家族が亡くなったりすると大事な節目の記録を喪失することになる。あまりコンピュータに詳しくない層でもデータの保存に気を遣う必要性が増している時代である。