めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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不法占拠まかり通る長崎市

長崎市青山町の住宅街で、開発した業者が管理していた敷地内私道が他の企業の所有となり、その企業が住民に通行料を請求して揉めている。

住民は私道封鎖に対して通行権を主張し、業者は無断通行できないように道路を障害物で閉鎖した。地域住民は通行権を主張する一方で、敷地の維持費負担は拒否している。業者は長崎市の公道化の提案を拒否している。

一見すると地域住民の主張は最もそうなのだが、実際はその道路が無くても他のルートがある。元々の狭隘なルートである。また、地域住民は道路の維持に一切負担をしてこなかった。公道化の動きも無かった。

私道だからこそ外部からの侵入に規制をかけたり既存ルートよりも自在にあちこち出入りできるのに約50年にわたってタダ乗り状態で、維持管理はよそが負って当たり前というスタンスだったのだ。

通行権を主張するなら、土地の維持に必要な負担をきちんと負う姿勢を示すべきだろう。道路の敷地にも税金がかかっているし、アスファルトだって定期的に補修していたろう。もちろん、それは無料なわけがない。よそが払って自分たちはしれっと使って当たり前の態度なら、業者の言い分が通ってしまう。

こういった主張を住民がするのは長崎市という土地柄もあるだろう。

元々長崎市は不法占拠で擂鉢状の地形の山肌にビッシリとスラム街が形成されているところである。ドブ川の上に鉄板を敷いて商店街を作った銅座市場は立ち退きの話が何度もあったのに板が陥落するまでズルズルと占拠されてきた。ロシア帝国時代の領事館の土地を乗っ取って占拠していた住民が現在のロシア政府から提訴された案件もある。みっちりスラムを形成して公道に近接していない住居もあるだろう。だから、他人の敷地を占拠して当たり前、維持管理の負担を負わせて当たり前、通行して当たり前というスタンスが長崎市では当たり前なのである。