めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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佐賀県県立高校タブレットその後

佐賀県が県立高校の入学者全員に教育目的の名目でwindowsタブレットの購入を義務付けて、今春にタブレット教育を受けた第一世代が卒業となった。当初はPCの性能が陳腐化するという危惧もあったが、タブレットのCPUに関してはそれほどの技術革新はなかった。だから3年間でタブレットとしては性能の前時代化を心配せず使えたはずである。

一方で肝心の教育の質が向上したか、といえば疑問である。佐賀県が採用した電子教材は利用期間が決まっていて復習に使えないとか、その教材の端末へのダウンロードに手こずって使えなかったとか、そもそも教師が使わない方針だったとか、到底好評とは言い難い情報ばかりが漏れ伝わってきた。

また、タブレット導入後に佐賀県の教育レベルが格段に向上したという話も聞かなかった。教育レベル向上がみられるなら、大学入試の合格者数や就職先を大々的にアピールしてもいいだろう。今のところ、その動きは無い。

要するに、タブレット購入を義務付けても佐賀県の教育レベル向上に資したと言えるような結果は出なかったわけである。むしろ、佐賀県の県立高校全体を実験場にして生徒の時間と費用を自己負担させて、新しい教育を標榜する団体にいじくり回されただけで終わった感がある。

そもそも、元から教育レベルが高いところはあえて従来の教育手法を変えてまで新たにタブレット教育をする必要はなく、現状維持すればいい。佐賀県の県立高校が全体でタブレット教育に踏み切ったのは、要するに元々の佐賀県の教育レベルが低くて、全体統一で強制的にタブレットを導入しても上位層に悪影響が無いし、通常の教育手法でのテコ入れで効果が期待出来ないので突飛な手法に飛びついたのである。

ごく普通の教育手法を学校の教師が身につけたり、県民が学習の習慣をつけて他の足を引っ張って満悦気分になるのをやめたり、佐賀県の教育はタブレット導入以前にすることがある。