めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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不穏な雰囲気

人から不穏な雰囲気を感じることがある。ある時から、これを感じるようになった。

相手とのやり取りをしているときに、急に場の空気が止まって、よどんだ雰囲気になる。そして、相手が何やら切り出してくる。大抵、その内容は許しがたい要求や話題である。例えば、守秘する必要のある情報や内情を持ち出して来いという持ちかけだったり、足を引っ張りたい人物の内情を漏らすように求めてきたり、悪口への賛同を求めてくる。

このよどんだ雰囲気の正体は何なのだろうといつも思う。相手の拒絶や怒りを買うことを恐れながらも、作戦を遂行すべく少しずつ話を切り出してくる慎重さが出てくるのだろうか。それとも、これまでと違う相手の態度の変化や、切り出される内容の異常さからこちらが警戒して身構えるという、むしろ受け手の側の意識の変容によって生じるものなのかもしれない。

とにかく、相手と対峙していて淀んだ雰囲気が出てきたとき、毎回こちらは警戒する。そして予想通りの展開になったら、相手の求めに応じないようにする。即答を避けたり、同意はしないようにする。言質を取られないように聞こえないふりをすることもある。そして、今後その相手との関係を絶つように方策をとる。

時には厳しく断ることもある。なぜかと執拗に聞かれることもあるが、理由を言ったところで一時的に要求を引っ込めて反省したふりをして利益誘導を継続するような真似をされると困るので、相手への態度の改善は初めから求めていない。

「欲にとらわれる」とは上手い表現である。自分の欲望を他者にぶつけたものの拒否されたという時に、相手を言いなりにさせるために意固地になって、なおも他者に要求に従う様に執拗に迫る。そのような様子を見ると、己の体から出た欲望に身動きが出来なくなるまでに、がんじがらめに絡み取られているように見える。相手の欲望をぶつけてくるときの口調が感情的で、こちらもつい感情的に対応しがちだが、相手の幼稚さやみっともなさに気付くと、冷静に相手との関わりを見直す気になってくる。

そうなったときには、もう関係を切る踏ん切りがついている。こいつは人と人の関係を悪用して自分だけ得をしたいのだ、そのためには相手をないがしろにしてもどうとも思わないのだ、そして一切の不利益はこちらに降りかかってくるのだ、何より現在相手していて疲れを感じるような関係に義務はあるのか。人間関係は、決定的な一つの理由ではなく、このような小さいことの積み重なりが限界点を超えた時に一気に終わるのだと思う。