めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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議論家サマのありがたい言動

チンピラが虚勢を張って自己アピールをするように、オリジナリティの無いことを互いに喚き散らして、挙句それを自分たちは高尚な議論をしていると自称し、そのくせに本物の識者に自分の意見をぶつけられる機会では物陰のゴキブリのようにコソコソと潜伏する、何かの論者になったつもりの困った連中。そういう連中を私は識者でも論者でもない何か、いわばごっこ遊びをしてその気になっている「議論家サマ」と呼んで軽蔑している。
議論家サマの話の内容はいくつか特徴がある。
まず、話題はニュースなどで扱われた手近な話ばかりである。ニュースで扱われた内容について触れ、それについて批判的なことだけをひたすら言って、自分が良識の高みから物を言ったつもりになっている。しかし、新聞記事やゴシップ雑誌ですらもその記事を出すために取材をしたり、一つのトピックのために掘り下げた密着取材をしたりしているのに対して、議論家サマの話題は録画再生するようにニュースの内容に触れるだけの浅い内容で、それ以上の広がりが無い。自分の意見すらない。流れてくるニュースは自分たちが大きくなったつもりになるためにあげつらう消費の対象であり、消費しつくしたら関心の対象から消え去る。
また、話題に一貫性が無い。それは、手近なニュースに片っ端から攻撃を加えるだけの手法に終始していたり、テレビやらで何をやっていた、それを披露して自分が色々なことを知っているというアピールしかできないためである。自分としての考えや、展望は持っていないし、ニュースの内容について自分が調べた具体的な実情と照らしたり、分析することはしない。動物がエサに手を伸ばすように、単に目にした話題に攻撃を加えているだけなのだ。議論家サマは、前に散々批判していた内容と、今批判している内容が全く矛盾していたり、そのことがおかしいと思ったり、そのような言動が恥ずかしいとは思わないのである。
さらに、議論家サマは本論を放棄してすぐ極論や妄想に走る。彼らの浅い話題や自分の意見の無さでは、それ以上話題について語っていくことも、識者としての高みから物を言ったつもりになることもできない、という根本的な資質のなさと関連している。話題にしているニュースの通常の本論の中には参加していくことができない。だから、自分が有利に立ち回れるように話題を捻じ曲げるのである。そして、その中で議論家サマはありがたいお言葉を述べて、社会の頂点の位置から私たち下々の人民に対して指導をしてくださるのである(笑)。
だから、彼らの話は手近なニュースについて触れて、まずはそれについて批判的な言葉を浴びせたうえで、結論は当事者たちの現状を一切無視した「・・・すべき」論とか「・・・になればいい」といった妄想と期待が織り交ざった理想論とか、しまいには「・・・は無くなればいい、死ねばいい」といった極論で終わるのである。そうして語っている彼らは偉そうにふんぞり返って、何か語ったつもりになって恍惚の表情である。
皆さんの周りにも、このようなうんざりする言動を取る人たちはいないだろうか。妄想話の独善性と中身の無さに周りが呆れていても、議論家サマというのは「自分たちの話は高尚で周りがついてこれない馬鹿者」だと思って見下しているのである。だから彼らは周囲から遠巻きに疎んじられていても、今日も同じような言動を繰り返すのである。