東北の村がベトナム人に金を出して医学部を受験させて医師確保をしようとしている。
受験生の青田買いだったら市ヶ谷とか代々木とか名古屋千種とかにいけば一杯候補がいそうなのだが、なぜベトナムなのだろうか。半年程度で身に着けた日本語能力よりはまともな勝ち馬がいっぱいいるではないか。
関越道のバス事故の運転手は十数年日本にいてもほとんど日本語が身につかなかったのに、半年の語学講習で日本語しかできない田舎の連中が納得するような日本語が使えるようになるのだろうか。はなはだ「日本語学校」と名のついている物に過度な期待を寄せすぎだろう。
それに、それだけ優秀であれば医学部に入ってから医療以外のことにも興味を持ったっておかしくない。大学だって基礎や医療政策、医療経済などそれ相応の魅力のある講座を多数擁している。だから医師になるかは分らない。特に今の日本の大学はアジアからの留学生が多いので周囲の同胞から薫陶を受ける可能性は高い。
また、卒業後の医師業務も不安が付きまとう。僻地、村社会、地元と縁のない外国人、しかも途上国出身、村の金が多額につぎ込まれている、村人より多い収入、なんてファクターが揃うと秋田県の某上小阿仁村よりも可哀相な結末になりかねない。
