めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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twitterを世論という主張に感じるモヤモヤ

twitterでRTやイイネの多さを世論だと言い張る連中がいる。そうした連中はいわゆるリベラルとかパヨクとか言われてる勢力に多いように思われる。

彼らは連日中毒のように常時twitterに張り付いている。そして、主に政府与党の政治家やその支持者と彼らがみなした者が何かしたり発言するたびに揚げ足取り目的で大騒ぎして攻撃する。支持勢力の方針に批判的な者を組織的に攻撃したり脅迫して言論を萎縮させたり、都合の悪い内容が表に出ないようにしている。一方で、彼らの仲間が起こす不祥事は一貫して沈黙したり、不自然な内容で必死で擁護する。

また、社会的弱者を消費の対象と捉えて、一時的に流行り物として同調や賛同のフリをして持ち上げ、すぐに忘れ去る。その程度なのに、意識の高い慈善活動家を気取っている。例えば、9月1日の図書館がどうとか、不登校youtuberとか、そういった話題を見つけては訳も分かっていないのに賛同したり絶賛する。しかし、本当に必要な支援活動や資金援助は手を動かそうとしない。twitterで呼びかけて満足して、自分以外の誰かが実行するとでも思っているのだろう。かくして一時期だけ話題のネタとして消費しつくしたら、問題が山積したままなのに忘れ去って他の話題に飛びつく。無責任な言い放ちと弱者切り捨てである。

これを世論として扱うには、余りに危険性が高い性質のものと言わざるを得ない。余程ネットへの国家統制が強い国でない限り、RTもイイネもどこの誰かも分からないアカウントでいくらでも押す操作ができてしまう。RTやイイネの多さが世論なら、海の向こうのF5攻撃の国や人口の多い国からRTやイイネしまくれば世論操作し放題になる。もちろん、かの国ではRTやイイネを沢山集めても政治家は一蹴するだろう。

また、異なる主張をする勢力の言い分がRTやイイネを集めても、それを世論と認めず自分達の主張のときだけそう言っているのであれば、世論と称するものは単に一部の勢力に都合の良い主張だけということになる。特異的な主張から支持されず、市民を敵に回して社会から相手にされていない連中が、自分達の主張を巻き返す目的で弄している言い訳である。

目立つやかましい一部の声でなく、その影に隠されたり、主張する力も奪われた者の声を拾い上げるのが、本当の政治活動である。都合の良い情報だけ選択して、同じような主張の者同士で凝り固まって、世論とはズレた主張や思考様式をカルト勢力のようにどんどん激化させていく連中がtwitterで一喜一憂している間にも、手を動かしている者がいる。そうした者こそが世論をなす。

昔、連合赤軍の最高幹部が山中に潜伏して警察に逮捕された際に、「東京で今何か起こっていないか」と聞いたという。彼らの計画ではその日に都内の仲間が一斉蜂起して都下は一気に赤化されている筈だったのだ。その当時ですらテロ行為に及ぶ学生運動家は世間からは鼻つまみで支持されない社会の片隅に過ぎず、実際は組織内ですら誰も武装蜂起に動かなかった。もちろん、学生運動家がちょっと暴れたくらいではすぐに鎮圧されるのは明らかだった。しかし、極端な思想が絶対的に力を持ち、総括を通じてその思考を更に極端に進化させる組織の中にいた最高幹部の彼らは、自分達の独りよがりのテロ計画が成就していると根拠もなく信じるまでに世間の常識と乖離したところにいたのだった。

twitterが世論という主張の立ち位置と、浅間山荘事件前の連合赤軍の立ち位置は似ている。それはしばしば指摘される、リベラルの凋落の原因でもあるのだろうか。