めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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菓子の路上販売の不審者に思うこと

やりがい搾取ビジネスというらしいが、繁華街やオフィス街などで手押し車にクーラーボックスを載せて菓子販売と称して通行人にしつこく声をかけて回る不審な連中がいる。彼らは独立事業者と言えば聞こえは良いが、元締めから菓子を買い取ってクーラーボックスを転がして販売する末端の搾取対象である。儲け話につられて損得の計算もできずに販売員になっている。

商品への愛着は無いし、自分達で食べる訳ではないから衛生管理など杜撰である。クーラーボックスに入れれば温度管理は大丈夫と思っているレベルである。菓子によっては京都とか鎌倉に本拠地があるようなことをにおわせているが、これは消火器の押し売りが消防署の方角から来たと主張するのと大差なく、現実には実態がない。

こういった無店舗販売は路上使用許可だけで簡単に営業できる一方で、食品の衛生管理の問題のほかにも疑問視すべき部分がいくつかある。

例えば、消費者に不意打ちのように接触してものを売りつけることによって、本来購入までに考えたり選択する余地を奪っているし、食品という特性から判断が誤っていても返品しづらいという消費者保護がしづらい点もある。もちろん、路上で販売員にからまれて怖いので断れないといった被害も予想される。また、販売員の雇用形態も独立した自営業者への業務委託という体裁をとって損失から責任問題からすべて押し付けている問題もある。

適正な雇用や消費者保護の観点から販売者の信頼性を担保するためにも、無店舗販売をする業者もミニマムアクセス的に本拠地たる店舗での販売を義務付けたらと思う。出店費用が掛からないという安易さから怪しいビジネスが生まれたり、衛生管理を監視する目がないから怪しい売り方をしているのであり、それがしづらいようにして参入障壁や営業継続阻止の手段とするのも一つの方法だろう。