めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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精神的余裕を欠くと自由を失う

ある人物から健康をネタに脅されたことがある。いきなり上腹部を触ってきて、「肝臓が硬い!大きくなっている!このままでは死ぬ!」などと言われたのだった。
実は人間ドック受診済みで、肝酵素上昇は無いし、画像上も肝腫大は見られなかった。この人物が触っていたのは左の肋骨下縁で硬いのは当然だし、その触り方では右上腹部の肋骨裏にある肝臓は触知できない。何より、画像上で異常が無いのだから触った感触よりは画像検査の結果判断を優先すべきである。
それで、こいつは何を言っているのだと思って聞き流した。肝臓をネタに生活へ介入しようとしている様子だったので、相手にせず無視していた。そうすると心配して言っているのだと取り繕いながらも、実際は怒鳴りつけ脅すような口調で健康不安を煽ってきたので、何を根拠にそう言っているのかを聞いたが、大声でこちらの質問を遮るだけで、同じ主張を繰り返してきた。ここで健康診断結果と触った場所が見当違いという種明かしをすると、いいから言うことを聞けなどと怒鳴りつけながら逃げて行った。
こういった行為に及ぶ者はよくいる。人前で言いにくい健康問題を見つけたり、カマをかけて相手を不安にさせる。そこに自分はお前の事は何でも知っていると強弁して、上下関係の支配者の側に立つ。その関係を作ったら、健康を糸口にライフスタイルに介入して介入のエリアを次々拡大する。そして、その人物の私腹を肥やす為に徹底して利用し尽くそうとしてくる。
健康問題を抱えている者は、国民皆保険制度のある日本では大抵医療機関を受診して科学的な対応を受けられるので、普通の病気の者はまず騙されない。騙されるのは理解力に乏しい者や、慢性や末期の疾患で積極的な治療をしても効果が見込めず精神的に余裕の無い者が多い。
騙す側は医学的公的資格を何ら持たないのに癌やメンタルヘルスについて語ることが多い。それは長期的な療養が必要で、科学的根拠のある治療では限界があるからで、何でも知った風や言いなりになれば安直に治ると思わせれば科学的根拠のすきをついて介入する糸口となるからだ。そして、科学的根拠のある近代医療を否定して、病気は製薬会社と医学界が人工的に作ったなどと主張して医療機関の受診を妨げたり、彼らの言いなりにさせて民間療法や宗教入信に誘導していく。
肝心の健康は、彼らの言うことを聞いても良い方向には向かわないし、かえって悪くなる。 これが交通事故で大量出血や手足が離断でもしているところで、医療はインチキで民間療法を受ければ手足が生えてくるなどと言ったところで、死なれても困る家族は輸血を受けさせるだろうし、手術も承諾するだろう。オカルトはそういった場はつけ込めないから慎重に避けている。明らかに狙うべき相手を選んでいる。
一旦ターゲットにされると、身体の自由、経済的自由、精神的自由は徹底的に狙われて奪われる。これら全てを奪われたら、後には何も残らず自分で生きていく上での術を失い、悪い連中の言いなりになって一生利用されて生きていかなければならなくなる。
病気に限らず、判断力が弱ったり出来もしない方法で一発逆転などと夢想するようになると、悪い連中のターゲットになりやすいと、まだ余裕のあるうちに知っておくことだ。そして、実際に悪い連中が近寄って来た時に、提示された方法が本当に実現可能なのかを考える。騙されているとアドバイスしてくる者は一見すると不親切で足を引っ張っているように見えるが、実際は違うとものの見方が変わってくる。