めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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他の否定は身を蝕む

さして人に対して誇るような事の無い者が目立つ為に飛びつく行為が「他の否定」である。様々な形態がある。

目についたものを片っ端から無くなればいいとか死ねばいいと言ったり、オワコン扱いしたりする行為は最も分かりやすい。こういった行為は否定の対象が次々変わるし、否定のネタが先細りになると飽きられるか過激化して人が離れていく。だが、否定を続けなければ他者を惹き付ける資本になる要素が無いので、否定を永遠に自転車操業の様に重ねないといけない。

最終的には自分以外の全てを否定することになるので、言動が独りよがりで他者から共感を得ることが難しくなり、意思疎通も困難になる。目立つ目的は悪目立ちする以外は達成されずに自分自身が社会から孤立し排除されることになる。

明らかにおかしな言動をする者は避ければよいのだが、見抜く必要のあるものにステルス型の他の否定がある。これは知らないうちに周囲に浸透してくる。

従来の社会の常識は終わって新しい価値観の時代になると主張する、単なる珍奇な主張の非常識を正当化するいち形態である。また、大企業や国が管理の時代は終わって市民活動の時代だと称して草の根運動を絶対視する行為も然りである。

そもそも、新しい価値観が登場したとしても、従来の価値観の批判や否定をセットにする必要性は薄い。新しく考えたと提案するだけに留めればよく、それで存立出来てこそ新しい価値観である。従来の価値観を否定しなければ存在できない主張は従来の価値観の延長であり、全く新しい価値観ではない。他を否定する段階で従来の枠組みからは抜けられないのである。

他を否定する行為についてはこれまでも何回も批判的に扱って来た。それは、その行為が不快というのもあるが、こと他者に対して立場を作る目的で使い出すと、違法薬物の様に強い依存性があり自らの立場も精神も蝕む危険な言動だからだ。