めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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田舎暮らしでもAmazonがあれば大丈夫は嘘と思う

ひところ、不便な地方に住んでもネットの情報を見ればよいとか、Amazonがあるから買い物に困らないという主張があった。否、今もある。

ネットを見ていれば事足りるという主張については10年近く前から私は批判的な態度をとってきた。2010年ごろのネットの話だが、このころのGoogleはまだスパムサイト対策が不十分だった。そのため、ちょっとキーワードを工夫すれば中身のないサイトも検索上位に表示でき、表面的な情報は多く出回っているが、掘り下げた情報になると情報が皆無だったり、詳細な内容は書籍だったり有料ページになって分断されていた。今ではスパムサイトの表示が減ったくらいで、情報の浅さについてはあまり変わらない。

たとえ地方紙といえど毎日発行される地元の新聞のほうが情報量は多いし、そこにそのような文化施設があるのであれば地元の図書館のほうが深い内容は手に入れられる。ネットで情報がなんでも手に入ると思っているのは単なる思い込みと選民思想であって、現実はネット空間とつながることで都市部とのつながりを感じており、地元民よりも開明的であると見下すような意識を持っているからこそそんな発想になるのだと思い、当時そんなことを書いた。ブログを遡ればどこかに載っているだろう(面倒だから今更探さない)。

Amazonで地方から物を購入することも批判的に書いた。田舎暮らしで都会を批判するような発言をしながら、地元の商店との関係を作らないで、その地域の経済水準・生活水準・所得水準から乖離したものを手に入れて悦に入る行為は、結局地方に住みながら都市部のほうばかり様子をうかがう行為に等しく、結局地域の人間を未開の人種として見下している意識を感じるからこそ批判的に書いた。そして、最寄り品からあらゆるものをいちいち宅配便で配送させる行為が非効率で、梱包材から運送のコストから無駄だらけであるからなおさらそう書いた。その内容もブログをさかのぼればどこかに書いてある(面倒だから今更探さない) 。

面倒だからあえて探し出して当時のエントリを発掘する気にもならないが、ネットがあれば地方と都市部の格差が埋まるなんてわけがないという考えを持っていた。その考えが最近的中しつつあるように思う。

Amazonでの物品購入がしづらくなっている。商品検索すると本物か怪しい業者の出品が多い。もちろん、公式ショップの出品を探して購入すればよいのだが、そこまでの検索する気を失わせるかのようにたくさん類似品やおとり広告っぽい出品がならんで、どれが公式出品か紛れて見つからない。その様子は軽い化け物屋敷感すらあり、田舎でもAmazonがあれば何でも買えると思ったら国際詐欺まで待ち構えていそうな様相である。これは外貨獲得のために某大陸の途上国が粗悪品を自動翻訳を駆使して大量出品している影響なわけだが、彼らのイナゴのような攻勢がGAFAのうちのAの覇権に疑問を抱かせているし、遠方でも便利なはずの地方ライフの前提を崩壊させている。

ネットでなんでも済むという幻想は虚構であるし、ある程度それが認識されて来たら実店舗の巻き返しの余地はありそうである。実店舗ではまず偽物は売らない。ネット店舗でも楽天とかヨドバシドットコムとか書店の通販サイトは偽物や正規品の販売妨害をする大陸の業者が入っていないことをアピールすれば巻き返しの余地がありそうだ。Amazonでは海外でも同様の被害があるようだし、正規品をひっさげて世界進出したらどうだろうか。