めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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AMラジオ縮小に思う

AMラジオを廃止するように放送局が総務省にはたらきかけているようだ。ワイドFMなる規格に統一するという。

ただ、FMは放送エリアが限られているし、AMなら地形に関係なく電波が伝わりやすく、遠方の地域の放送も聴取可能というメリットが大きいため、廃止するならFMの方が先に思える。

特に災害時のインフラとしての公共性を軽んじてまで廃止したい理由は、放送設備の保守管理費用の問題のようだ。FMなら限られたエリアの放送なので設備も出力も大したものがいらないのだろう。

ラジオ局は、地方ほど広告主が減っていて、スマホアプリ時代とくれば放送事業を縮小したいのかもしれない。ラジオと携帯電話は相性が悪いようで、ラジオ付きスマホはせいぜいFMしかない。そして聴取率すら正確な数字が分からないラジオよりも、ラジオアプリの方が数値がつかみやすい。アプリに放送を配信する業者の方が電波送信の為に設備をあちこちに設置したり、維持管理するコストは減る。

だが、それはニコニコ生放送辺りの怪しいユーザーや、Youtubeで見かけるプレビュー稼ぎの怪しい煽りニュース作者と変わらないのではないだろうか。電波送信を放棄してネット番組配信にラジオが特化するなら、放送法遵守も必要無くなる。従って公共性に耐える質を担保する必要も無いなら、尚更怪しいネットユーザーと同列である。

10年くらい前は偏向報道をしていると、保守ネットユーザーから放送法遵守を糾弾されて免許剥奪運動まで起こされていた放送局が、必死でしがみついてきた電波利権を経営の為に手放す伺いを総務省に立てるようになったとは、運動が成就したのか資金源が枯渇してマスコミが瀕死なのか、時代の変化を感じる。