めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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団結という言葉を踏みちがえてはいけないと思う話

世間で重視されるのは「協調性」らしい。皆で団結して物事にあたることらしい。

だが、この団結という言葉は時としておかしな方向に踏みちがえられて、結果として集団の持ち味を奪ったり、本当の意味の団結を破壊していると思うことがある。

皆で力を合わせるとか、団結という行為。これは、参加者は単独で行うときと同等の力を、それぞれ出さなければならないという事を意味している。7割とか2割とか、そういった半端な状態で、しかもまちまちの力量の者を寄せ集めたところで、それは結果を出せない半端者の集まりに過ぎないからだ。

だから、団結という言葉に酔ってはいけない。自分たちが集団全体に貢献できるだけの手持ちの物が無い状態で、集団で人を集めれば、マイナスな分を他の人が補てんしてくれる。だから、結果としてプラスになるとか、何もできない自分にプラスの結果や利益が舞い込んでくる、なんてことを思い描いてはならないのだと思う。

本当に集団で成功しているところは、各メンバー自体が独立で活動しても十分な存在感や仕事ができるのであり、それがセクションになってプロジェクトを達成してくのであって、誰かにやってもらおう、負担を押し付けて自分だけ得をしようなどと考えていないからこそ成功するのだろう。

団結という行為によって、怠け者に利得が転がり込んでくるスケールメリットを期待しているのだとすると、それは違うと思うのだ。

ネットでたまに、CGのキャラクターを音楽に合わせて踊らせる動画のコンペが開催されていることがある。否、別にMMDでなくても他のジャンルでも、この種のイベントというのは開催されることがある。ところが、これらのコンペの中には怪しいものがある。実際に制作している者から言わせると、募集をぶち上げて期限とされる期間までの間が短すぎて、どう考えても実際に創作している者が考えたプランではないというのである。

これは、単にイベントを開催して、中心人物として仕切りたい、目立ちたい、という下心があるだけなのだと思う。

呼びかけている本人には、音楽を創作する能力も、CGをモデリングして動かす能力も、映像を編集する能力も、人を引き付ける画面を作る能力も、一切無いのである。だから、それらの能力が必要ない部分でクリエイターを気取るためには、コンペの企画をしたとか、それを仕切っているという肩書が欲しいのである。

これはまさに、怠け者がスケールメリットの中で利得を得る構造に似ている。団結という言葉の陰で怠け者が糸を引いているのである。

そのような場合もあるので、皆で力を合わせるというときにはメンバーの力量や面子は十分吟味すべきである。特に、力量のある中に少数の怠け者が入り込んでいると、彼らは本当に力量のある集団の中では無力であるから、自分たちの立場づくりのために妙に仕切りだす。或いは、怠け者同士で徒党を組み出す。そして、集団に亀裂を作ることがある。

このような時こそ、皆で力を合わせてつまらない連中を排除すればよいのである。