めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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田舎暮らしは一過性のブームでいいのか?

最近いくつかのメディアで目につく田舎暮らしについては、一部の地域で行われているシェアハウスが有名になったり、それをブロガーなどが取り上げる以前から批判的なことを書いてきた。その時は、周りが排他的でうまくいかないからと言って簡単に移転するのは難しいとか、amazonなどがあるので都市部と変わらない生活ができる、といったよくある主張への疑問を感じて書いた。
東京の縮小型の生活をしたいのであれば、多少の負担や不便と折り合いをつけて東京で暮らしたほうがよいだろう。天然由来とか有機栽培とか、のんびりした生活とかはお金で手に入るし、それらに飽きたらすぐにやめて元の生活に復帰できる。そういった、離脱する保険はかけないで一生そこで定住する、そのためには東京のライフスタイルをそのまま持ち込んだ生活も、amazonwifiも一切あきらめる覚悟がなければ、本当の田舎暮らしは難しいだろう。
幸いかどうかは分からないが、ここ数年の田舎暮らし論は会社勤めなどの正業に就いていない人たちのムーブメントなために、一般人が参入するには障壁がありすぎて、そのごく一部の彼らが被る以上の大きな弊害はなさそうである。
ただ、心配な報道を見かけた。それは、移住に失敗する人たちの存在である。放射脳に影響されて原発から非難するために東京での仕事を辞めて沖縄に移住したはいいものの、現地には雇用がなかったために生活に困窮しているという元・派遣社員の話である。あるいは、同様に被災地でも何でもない地域在住だったのに放射脳でヒステリックになり、夫を置いて子供と地方に移住して周囲とトラブルを起こしている女性の話が色々なエピソードで2chまとめサイトに掲載されている。
これらは極端な失敗例であるし、知的に判断力が弱いのかもしれないし、精神病なのかもしれない。ただ、暗示にかかりやすく、メディアの扇動に乗ってしまう人たちが一定存在していて、従ってしまったばかりに後悔する結果になる事例があるようだ。
だから、田舎暮らし礼賛のメディアが増えるというのは、田舎暮らしを失敗させる要因になりうる。その種のおかしい人たちを引き付けて、田舎暮らしをメディア向けに実践しているところが巻き込まれたり、あるいは受け皿になっておかしなことを始める可能性もある。もちろん、ぶっつけで移住して資金を使い尽くした状態で失敗、という例も考えうる。
メディアで取り上げて盛り上げるということは、その陰に無数の失敗例を生み出す。企業や住宅の郊外移転がうまく行かなかったように、田舎暮らしが次にブームになった時に同じような被害者を出さないためにも、今後、これらの部分にも田舎暮らし礼賛のメディアが目を向けること、そして、一過性の出来事として忘れ去らないで継続して長期間レポートすることが必要である。