めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

ADs

外国人観光客に学ぶsimフリーiPhone騒動

simフリーiPhoneなるものが、本当に必要なのか。その答えは実は身近にある。日本に旅行などで来ている短期滞在の外国人だ。彼らがこの種のガジェットをどう活用しているかを見てみれば良い。もちろん、話を聞く機会があれば聞いてみるのも一つの方法だ。どうも、iPhonesimフリー版発売を称賛する各種記事を見ていると、ガジェットありきの話になっていたり、現実的にどう使うかという視点が欠けている記事ばかりでうんざりする。その種の人たちにとっては、展示物のように、飾り物のように、洗練されておしゃれな生活をするのが当たり前なのかもしれないが、実際のユーザーはもっと泥臭い使い方をしているものだ。汗をかいて濡れるかもしれないし、落とすかもしれない。私だってタッチパネルは拭いても拭いてもべたべたする。予算の問題で潤沢にアプリを入れたりはしないし、たくさんアプリを入れてもそのうち使うものは数点しかない、多くのユーザーはそんな使い方をしているのだ。それは外国人だって同じだろう。彼らは別にsimフリーiPhoneが無くても旅行出来ているように見える。意識の高いIT系論者の皆様に言わせれば無線LANスポット後進国とまで言われている日本なのに。デジカメだってミラーレスなんて使っていない。シャッターを押してくださいと頼んできたアジア系の外国人のデジカメは、10年くらい経っていそうな古い機種だった。それでも写真は撮れるのである。あるいは、デジカメすら持ってきていない人もいる。そういう人は、写真も動画もiPadで撮影している。iPadiPhoneのカメラは確かに画質はよいが、細かい機能や根本的な画質・音質は本来のカメラには劣る。それでも写真は撮影できるし、彼らはそれで割り切って利用しているのである。iPadにはカバーなんてつけない。むき出しだ。撮影機能だけでなく、音楽もiPad、みんなiPadに集約して上手く活用している。イヤホンも日本だと付属のものを使うと馬鹿にされるようだが、彼らはそんな凝ったサードパーティ製の物では無い、純粋なあの白い付属品イヤホンを使っている。それで音楽を聴いたり、マイク部分が口のあたりに来るように手で調整しながらskypeか何かで通話している。この種の実例を見ていると、どうもsimが、つながりやすさが、と大騒ぎしている人たちよりも、上手に、スタイリッシュにガジェットを活用できているように見える。IT系の意識の高い論者の人たちは大抵、東京や大阪などの都市部を活動拠点としていることと思う。そこには、そんなシンプルな方法でガジェットを活用できている観光客が沢山いるにもかかわらず、その実例に学ぼうとはしない。意図せずしてスタイリッシュにガジェットを活用している彼らに対して、正直どうでもいいこだわりで装飾品やら外部の部品やらに凝って、必死でスタイリッシュさを演出しようとしているように見える。simフリーiPhoneや、Appleが情報を小出しにしてマーケティングしてくる次世代の新製品の動向にこだわるよりも、手にした道具をうまく使う方法を模索する使い方ができる人たちが、この種のガジェットの論評をリードしてくれたらと思う。