めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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ホテルの予約と海外サイト

近頃、都内のビジネスホテルの予約が取りにくい。それだけではなくて、宿泊費が高騰している。同じホテルでも数年前の2倍近くまで上がっているところがあり、以前から利用してきたホテルも老朽化で廃業して近隣に新しくチェーンのホテルが開業したものの、宿泊費が高すぎて連泊などを考えると選択肢に入れられないという具合である。

先日も都内に宿泊する用事があり予約サイトを見たのだが、都内のホテルは壊滅状態で結局カプセルホテルにした。カプセルホテルも昨今の宿泊費高騰のあおりで以前より高めになったが、まだ金額としては余裕があるし早期予約だと以前と変わらない料金で利用できる。最近はどこに行くにもまずカプセルホテルから調べるようにしている。そこが予約が取れなかったり、あまりに評判が悪いところばかりだったら諦めて普通の個室のホテルを取るという具合である。

さて、予約サイトを見ていて気になる点があった。それは、Booking.comなどの大手予約サイトが軒並み予約枠が空いていないか宿泊費が高額なのに、そのなかで枠が空いていてしかも安価な料金を提示している予約サイトがあることだ。そのサイトは中国系の企業の運営であり、Google mapと連動しているので少なくとも詐欺的な企業ではないようだ。当初はあきらめてカプセルホテル利用を考えていたのだが、その予約サイトの情報を見て思わずそこで予約を押さえようかと思った。しかし、結局やめた。よくよくサイトを見ていくと、どうやら募集をかけてはいるものの予約は万全性が保証されているわけではなく、部屋が押さえられなかったら返金するというシステムのようなのだ。

恐らくは、申し込みを受け付けて着手金を貰ってから相手方の枠を事後的に押さえる方式なのではないだろうか。だから、事前に枠をおさえている業者よりも自由に宿泊費や予約受付を設定できるのではないだろうか。どっちみち予約できなければ返金すればいいだけの話であるし、元からそのような契約なので客にも異存はない。ここで近隣で空いている部屋があると、他の予約サイト並みの宿泊費の部屋を紹介すれば、切羽詰まったユーザーは申し込むだろう。そして、その方式ならGoogle mapなどで安価で予約枠が空いている予約サイトという印象を与えられるので、利用者が増えるという目論見なのだろう。

もしかしたら、それは考えすぎで本当にあの安価な宿泊費で本当に予約を押さえられたのかもしれないが、インバウンドだの観光立国だの言う中で最大の収益源の中国企業にだけ他の1/3近くの宿泊費で予約枠を提供するとは思えず、部屋が取れないトラブル時の対応は中国法に基づいて行われる以上は日本から数万円のために訴訟を提起するのは金銭面でマイナスになるなど、利用者にとっては不利な面が多いように見受ける。海外のサービスが続々とネットを経由して入ってきているし、日本国内の様々な社会の仕組みもそれらのサービスの中に取り込まれているが、国際的な消費者保護は手が回っていない。