めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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語彙の少ない若者

語彙が極端に少ない者がいる。やばい、マジ、うぜえ、すげえ、むかつく、その程度しか言えない者だ。それしか言えないので、恐らく日常生活はそれらの単語だけで成り立っているとみられる。ここまでくると動物が鳴き声を上げるときに若干甘えたり威嚇する程度のバリエーションを使う状態と大差ない。

何があっても数少ない単語しか発せないので、それらの語彙と語彙の間にある感情は言語で表現できない。例えば、動物にとっての食欲と遊びたいという欲望は同一だろうから、鳴き声を上げることで何かを求めていることは分かっても、その求めている内容を知ることは出来ない。せいぜい食べ物を与えてみて喜んで食べなければ食欲以外の欲望だと分かる程度である。

彼らと日常で関わっている人達は、意思疎通がさぞかし大変なことだろうと思う。もしかしたら、同じような語彙の少ない同類でだけつるんでいて、「やばい」とか「うぜえ」とか言っていれば万事通じるのかもしれないが。それだってもはや細かいニュアンスを伝えるのはテレパシーと同類のスキルだろうから、尚更生態への謎が深まる。

昨今のニュースでは若者の貧困をしきりに取り上げている。低学歴・低スキルの定収入労働しか就労できない若者が、日本の産業が高度スキルを要求するものへとシフトする中で働き場を無くしたり、その下支えのための不利な条件の職にしか付けない状態が背景にある。「マジ」、「うぜえ」では高度スキルの伝承に必要な言語がネックになる。

一体教育はどうなっているのだと怒りすら感じる面があるが、政治の側も教育の側も何もしないあたり、彼らがその状態でいてくれた方が都合よいのだろう。社会に翻弄されて不利なものでも押し付けられたら従わざるおえない立場であるし、日教組教育の観点でも社会を敵視させるのに格好の材料だ。だから、語彙の少ない当事者が「やばい」とか「うぜえ」では通じない内容があることに気づいたら、さっさと語彙を増やすことだ。