めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

ADs

PCデポの炎上案件に思う

PC depotPCデポ)という量販店が、認知症の高齢者に高額なサポートプランを契約させたとして、Twitterの書き込みを契機に批判されている。しまいには運営会社の株価が暴落して、Twitterが経済に影響を及ぼす事例になりつつある。

ネットの意見はことごとくPCデポに批判的であるが、基本的に一部の世間知らずが大騒ぎして物事を煽っているのだと思う。

そもそも考えてみれば、余程顕著な症状でも無い限り、相手が認知症かどうかなんか聞かないと不明であるし、聞けば聞いたで失礼と批判されるのがオチである。初期の状態なら当人に症状の自覚がないから尚更だ。家族が激怒して今度は高齢者差別だとTwitterで騒ぐのは目に見えている。だからといって、トラブル予防の為に高齢者に販売をしないというのも差別的だろう。Twitterの連中の叩くところのブラック企業の薄給社員やパートに認知症の診断を求めるのは酷だろうし、批判している彼らでも適格に診断して対処できるとは思えない。この問題は「認知症の老人に売った」の「認知症」の部分は除外して考える必要がある。

そして、この問題でもう一つ叩かれているのが、PCデポのサポートプランの広告内容である。たかだかアプリの更新通知ごときで危険を煽り、サービス料金を取ろうとしているというものだ。だが、こんな内容をわざわざ広告掲載するということは、意外に通知マークくらいで故障だと大騒ぎして修理を求めてくる者が多いのだろう。世の中の携帯電話がことごとくスマートフォンになったため、著しく知識の無い者もそれを使わざるを得ない状況ではそんなことが起こる。

また、店側に本来はPCやスマートフォンの使い方を説明する義務は無い。買った者が説明書を読むなり、講習を受けるなりして自力で使うべきものである。そして、店員は会社の売上につながる様に働く事を求められて給与で雇われている。だから、自力で調べれば良いような内容や、店で購入していない物の対応をする必要はない。

ましてやPCが売れない時勢であり、中国台湾メーカーの安価な製品が増えて利幅も薄い。そんな中でも、客という立場を誇示されると、断ったら今度はその件でTwitterで叩かれる訳であるから(笑)、店側は容易に断りにくい。相手にしたらしたで、売上にすらならない間にも時給が発生するし、その分の損失を取り戻すには過大な売上が必要になる。しかも、下手に相手することで説明内容への責任が生じる。それは時としてPCデポという会社としての責任になる。

なぜか金を使わない者ほど客の立場を強調し、無償奉仕で過大な要求をしてくる傾向にあり、Twitterのようなネット叩きでもそちらの陣営の声が強い傾向にある。だが、相手が客だからといって無条件で従わず、ある基準を境に線引きして断ることは業務上必要であるし、社会通念上も許容されて然るべきである。今はどうか知らないが、以前の秋葉原の多くの専門店は質問NGが当然だった。その代わり安かったり、マニアックな在庫を抱えていた。無駄なことにコストを割かないで済むからだ。

PCデポの高額サービス契約問題は、プラン自体は存在を否定してはいけないと思うし、むしろ「有料なら相手してくれる」ことをPCデポが保証しているのだからマシである。少し調べればわかるようなことを自分で調べすらせず、何時間もそのことに拘束して従事させる。相手をするだけで疲れるような困った連中への我慢料だと思えば、高いと言われているサポート料はむしろ格安に見えてくる。高いと思うならば利用しないことだ。その代り、サポートは受けられない。

TwitterPCデポに殊更に批判を加えている連中は、自分の仕事場に同じような客を装った連中がやってきて、収益にもならないようなことに何時間も無償労働で拘束し、まともな客の相手をする機会を逃してもよいと考えているのだろう。そうでなければ、自分に損が及ばないことを踏んだうえで場外の安全なところから攻撃をしている卑劣な連中ばかりだ。