めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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サンデーモーニングという貴重なボケ老人介護番組

日曜日の朝にTBSで放送しているサンデーモーニングというワイドショー番組の内容がよく批判されている。

司会者が高齢で認知機能の低下を疑うような疎通の出来なさが露呈したり、コメンテーターとして登壇している元野球選手もこれまた高齢で時代錯誤や見当外れの内容を上から目線で主張し、その内容が差別的だとたびたび批判の俎上に上がった。以前だと司会者が異様にリベラル派に対して肩を持つ主張から保守系の批判が多かったが、最近は女性アスリートへの差別的なコメントでリベラル派からの心証も悪くしているように見える。

ただ、サンデーモーニングの視聴者層の中でもコアな視聴者からすると、それでよいのである。番組批判は見当違い・お門違いでこれまで通りに同じメンバーで放送してほしいと願っている者が大半と思われる。コアな視聴者層とはすなわち、もうそろそろ寿命で死んでもおかしくないような70代後半から80代のボケ老人世代である。司会者もその世代だし、その嗜好と似通った同世代が他に見るものが無いのでサンデーモーニングを見るので、それに内容を合わせている。司会者の経営する会社が制作方針に容赦なく介入する番組なので尚更そうなる。

この世代は平和ボケ思想が許された世代であるし、人口が増えた時期の社会のスケールメリットを享受するだけして死んで逃げ切る世代である。

生まれた年は戦前戦中にかかっている場合があるが、その時期が幼少期で戦闘経験は無いし飢餓の記憶も薄い。反米と標榜しながらも、内心では有事にアメリカが守ってくれるという前提があるから世界の他の平和な地域でもあり得ないような現実離れした平和主義を掲げ、その陰で生じる犠牲はどこかの誰かに丸投げして当たり前だと考えている。その発想は、タダ同然の掛け金しか払ってこなかったくせに、現役世代を無視した福祉政策への拡大要求にも表れている。

いっけん主張はリベラル派っぽいのだが、ところどころに差別意識や偏見が当たり前のようにしみついたおかしなスタンスになるのが、この世代の特徴である。男尊女卑で女性差別や障害者差別思想がしみついている。だから、女性がスポーツをすると公共の電波でも差別的なコメントを当たり前のように放送するのである。それが悪いことと思っていない証拠のひとつに、この世代の子供世代の進学率は女性の4年制大学進学率が異様に低い。女の子が4大に行ったら嫁に行けなくなるから短大や高卒で十分という差別的な意向が子供の将来に影響しているのだろう。

また、リベラル派で社会に変革を主張するくせに、いざ変革に着手する段になると反対して現状維持の思考停止をしだすのもこの世代である。バブル期の人件費の上がる時期に金融産業などを興すことができず、その後の失われた何年とかいう状況を作り出した。政治は状況を変えようとして90年代の不良債権処理や2000年代の構造改革をしたが、何もしないで現状維持ばかり叫び批判をしているのは、まさにこの世代が支持層の政党ばかりだった。独裁でも何でもない民選の政権なのに、小泉改革だのアベ政治だのとレッテルを貼っている。

サンデーモーニングの番組批判は、実はこの世代の愚かさに対する批判である。見る側が愚かだから、作る側は愚かな内容を作るのである。ただ、一部分的には社会福祉の介護の側面もある。リベラル派なのに差別意識と偏見に凝り固まった世代の、社会の現実を直視せず浮世離れした妄想を、サンデーモーニングは精神的にやさしく介護してくれるのである。もはや周囲が相手にしてくれないような主張でも、サンデーモーニング関口宏張本勲はそれに沿った主張をしてくれる。そうすると、関口さんはよくぞ言ってくれたとわが意を得た気分になって中気でしびれた手をばたつかせてボケかかった頭で歓喜して、普段相手にしてくれない子供たちや若い世代や下手すれば言動を注意してくる同世代の友人知人にすら一矢報いた気分になれるのである。

年長者がこれまでの人生経験から社会や若い世代に対して範となるような言動を取ることなく、醜い姿だけを晒して顰蹙を買うという老害公開処刑、それがサンデーモーニングである。もっとも、高齢者が社会の範となったかも疑問で、昔の日本人の平均寿命はかなり若かったし、高齢になるまで生きたということは飢饉で他人の食べ物を奪ったり他人を食肉した可能性が高く、本当はどうしようもない連中ばかり長生きするのが実情で模範になどならないのかもしれない。