めぐろぐ

飛行機は初代塗装の日航DC-8が好きです。ちなみに飛行機の話題はゼロです。日常生活の雑多なことを記載していきます。

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HDDの故障をchkdskコマンドで解決

所属先で使用するために、2023年3月に6TBの外付けHDDを購入した。そこに大抵の重要なデータを入れつつ、自宅のHDDにもコピーを持って帰り二重にバックアップする体制にしていた。持ち帰りは同時期に購入した2TBのポータブルHDDで行い、外部電源が必要で据え置き型の6TBのHDDは専ら所属先のデスクトップPCで使用していた。自宅のHDDはその数か月前に購入した同型の4TB版で、使いやすかったのでさらに容量の多いものを購入したのだった。

先日、その6TBのHDDに、USBメモリからファイルをコピーしようとしたのだができなかった。受け入れ先に問題があるようで、何回コピーしようとしてもエラーが出た。この時点ではHDD側のフォルダにアクセスすることはできていた。さらに、一部のファイルのショートカットの位置が無効だというエラーが出た。HDDからPC側にショートカットを作ったことは無かったのでおかしなエラーメッセージだと思った。その翌日、HDDのデータを読み込むためにThis PCからアクセスしようとしたところ、the file or directory is corrupted and unreadableとエラーが出た。アイコンを見ると認識されていない。USBケーブルをさすとHDDのアイコンは出るのだが、容量のあるディスクとして認識されていなかった。アイコンと一緒に内部の利用状況の情報が出るはずだが、それが無い。空き容量も全体の容量も分からない、何かがつながっている状態だった。

プロパティで確認すると、HDDとしては認識されていなかった。容量が0になっていて、それ以上の情報がわからなかった。プロパティのタブからスキャンディスクをかけようとしたが、そもそも認識されていないので実行できなかった。ディスクマネージメントの項目から確認してみたが、やはり同様にHDDの情報が得られなかった。USBで接続されている何かであり、中のファイルにアクセスできないかなりまずい状態であると分かった。購入数か月で早速故障と考えるには時期が早すぎるし、先日まで異音も無く動作していた訳だし、物理的な破損は考えにくかった。特に周囲の環境を変えることも無く定置していたわけだし、破損する原因が思い当たらなかった。ディスク内のデータが破損して読み込めないのが問題の原因だと思われ、中のデータは無事と思われた。上手く修復できれば中のデータは喪失しておらず、再度アクセスできるはずである。ただ、データ復旧のサービスはいくらか見てみると購入額の何倍もする。

データ復旧サービスを利用しなくても、元々数台のPCでデータをやり取りしたりして最新のデータは残っているし、最後に内容をHDDで大規模にバックアップしたのが4月だったのでほとんどのデータは寄せ集めれば元の状態に短期間で戻れそうだった。ただ、HDDをフォーマットする必要があるし、フォーマット後に転送やどのファイルが最新かの整合を取るのが大変そうだった。データ復旧サービスに依頼する以前に、復旧ソフトやWindowsの機能を利用して、自分で復旧できる方法は無いかと調べてみた。物理的な破損による障害とは思えず、簡単なソフトウェアやファイルの問題で自分で対応できそうに思えたのである。

大体、こういった話をGoogleで検索すると、その悩みに的確な答えを書いてあるかのようなサイトがヒットする。一見情報サイトに見えるが、実際は特定のソフトウェアのダウンロード・使用をイチオシする流れに持っていく広告記事である。広告記事だが、内容は大体本当である。他の情報は本当なのだが、実行に手間がかかったり素人だと実行に躊躇したり理解力が無くて結局ソフトに頼ってしまい、課金の画面が出ると課金してしまってビジネスが成立するのである。今回も、データ復旧ソフトのサイトがヒットした。製造元が中国企業で、安全性は大丈夫だろうかと使用に躊躇するソフトだった。SSDの時はクローンが無料で簡単とか書いていたソフトが方針転換を知らない間にしていて起動はするがあらゆる機能が有料で何もできないものもあったし、無料機能すら使えるか怪しかった。

結局、データ復旧ソフトはダウンロードまでしたがインストールしなかった。ソフトを使用せずに、その情報サイトのソフト以外の復旧方法で解決したのだった。サイトの記述の最初の方はWindowsOSの普通のメニューから選択するような操作についてであり、これは実行しようとしたが何もできなかったことばかりだった。だが、サイトの最後の方でコマンドプロンプトを使用した復旧方法が載っていて、これが役に立った。いわゆるchkdsk /fである。Terminal(admin)を起動して、ドライブは認識されないHDDを指定して実行した。そうしたところ、何やら一通りのファイルをチェックした後で何かを修復しているらしい画面となって処理が始まった。処理が100%達成して終了し、元のコマンド入力のプロンプトの状態に戻ったところでThis PCを開いてみると、ファイル容量などが表示されていなかった状態から、以前のように空き容量・使用容量が表示された状態に戻っていた。ディスクにアクセスしてみると元のようにファイルを読み込めた。今のところ問題なく使用できている。念のために前回バックアップから1か月分の増えたデータを他のHDDにコピーしておいた。

結局、中国企業のデータ復旧ソフトをインストールすることなく、ソフトの広告サイトのOS機能の紹介情報でHDDが復旧できたのだった。コマンドプロンプトでディスクのフォーマットとか何かまともな処理をしたのは前回はいつだったか覚えていないほど以前であり、下手すればMS-DOS時代以来な訳であるが、未だにWindowsGUIメニューだけでは至らない部分をコマンドプロンプトのシンプルな処理が支えているようだ。