何年も持て余しているのにまだ処分していないものに小さいBluetoothキーボードがある。2016年ごろにwindowsタブレット用に購入したのだが、あまり使用しなかった。これはWindows側の問題なのかもしれないが、せっかくペアリングしても次回使用するときは認識せず設定を消去して再度ペアリングしなければならなかったり、入力に対する反応が異様に遅かった。他のスマートフォンに接続しても同様だった。そして、画面だと7インチか8インチくらいのサイズの小ささのため、キーピッチが狭くてタイピングしづらかった。
遅延と接続の頻回の切断で非常にBluetooth機器への印象が悪くなり、最近までBluetoothヘッドホンすら使いたくないと思うほどの使えなさだった。中身の部品は変わっているのかもしれないが、未だに1000円前後の安価な価格帯で同じフォルムのキーボードは売られ続けている。そして、サイズが小さいとか薄いとか書かれているが、そのせいで入力に必要な性能が犠牲になっていることはネット記事では書かれない。
さっさと廃棄すればいいのだが、そこまで邪魔にならないサイズのために放置している。時々、EGBOK P803などのアプリ更新の時に試しに接続して使ってみるのだが、まず至近距離にいるのにBluetoothの信号が端末に認識されない。認識させてやっと接続して使ってみると結局入力しても画面に文字が表示されるまでにタイムラグがあって、そのせいでタイピング漏れなどが生じて使いにくい。ゆっくり入力するならタッチパネルのスクリーンキーボードのほうがましで、再度廃棄しようという意思を確認するまでが毎回の流れだった。
そのキーボードが使い物にならなくて、その後micro USBで接続しタブレットケースを兼ねたキーボードを導入して、それはある程度使用した。これも横幅が狭くて押し味も異様に軟らかかったが、スクリーンのタッチパネルよりはましだった。windowsタブレットのバッテリーの持ちが気になるので、のちにアダプターなどを介して給電できるUSBハブをキーボードとタブレットの間に介在させて使用するようになった。時にはハブにマウスを付けたりした。これだとサイズの小さいラップトップPCのような気分になった。
これを持ち出すときは、旅行が多かった。そして、大体出先ではキーボードは使わず、タブレットスタンドの用途の方が多かった。マウスでブラウザを介したメールチェックなどの受け身の情報処理が多かった。
ハブも持って行くのだが、タブレットの処理力が無くて使い物にならなかった。ハブにUSBメモリをつけてファイルを読み書きしようとしたり、スマートフォンを接続して写真・動画の整理を旅行先でしようとすると動作が遅くなったり、認識がおかしくなったりして使い物にならなかった。そして、コネクタからぶら下がっているハブに触れてしまうと電流ノイズが流れるのか、端末の画面が急に暗くなって強制シャットダウン状態になったり、出先で疲れているところで動作不良でストレスになり、レッツノートを持ち出すようになり使わなくなった。
タブレットを持ち出してまともに動作せず、普通のPCだったら苦も無くアクセスできているであろう情報やファイル、それによって学んだり得られた事項を考えると毎回みじめだった。せっかくBluetoothキーボードのまともなものを買ったり、タブレットも実用性のある性能の物を買ったりしても、それをPCに替えて積極的に持ち運ぼうという気にならない理由に、これまでのタブレットの使用体験がある。Windowsタブレットはその後windows8のサポート終了まで放置して廃棄したし、大した性能でもない過去のスマートフォンやデジタルガジェットなども既に廃棄している。今使用している端末はそこまで劣るものでは無いはずなのに、未だにPCに全てを期待している。