Xiaomi Redmi pad SEの8.7インチ版が出るそうだ。既に11インチの物を使っているので新たに購入することはないと思うが、Office系アプリやPDFファイルの閲覧などで使っていて使いにくさを感じたことは無かったので、現行品はなかなか使い良い。その小型版ということもあり、ユーザーには選択肢が増える良い機会である。
競合する8インチから9インチのタブレットは大半が価格重視で安価な部品を採用しているため、Redmi pad 8.7インチに比べれば1万円前後で購入できて価格面では安いものの、実用面ではスマホ以下の性能で何をしても処理が遅いと感じる問題がある。その中ではスマホ並みの処理が可能な性能の製品が投入されるし、バッテリー膨張など不安な要素も多い無名のメーカーが製造している製品とは違って、スマホなどでも日本市場への投入実績のあるメーカーの製品なので安心して使える。
購入するユーザーが既に販売されている11インチと8.7インチのどちらを選ぶか、ある程度タブレットをどう使うかが分かっていて購入できれば活用できて良いが、そうでないとスマホと機能が重複するのですぐに使用頻度が落ちてしまう。
大画面だと絶対的に表示できる情報量が増える。縦画面ならA4サイズの文書なら苦にならない程度の縮小度で一枚全面表示できる。webブラウザも横画面ならほぼPCを使っている感覚である。その一方で、重い。本体だけなら良いのだが、実際はそこにカバーとかガラスフィルムが加わる。カバーは本体と連動して蓋の開閉を感知したり、スタンドとして折った状態で使えるように磁石や鉄板が入っているので、カバーが機能を持つほど重くなる。今は、これを画面分割して書いている。片方はテキストエディタ、もう片方はGmailを開いて、書いた本文をメール側にあとでコピー・ペーストできるようにしている。スマホなどでも画面分割して2つのアプリを並べることはできるようになっているが、11インチだと分割後の小さい作業領域でも窮屈さがないので活用できている。
かといって、サイズが小さい端末は軽いし小さくて携帯性は良いのだが、PDFファイルの閲覧やofficeファイルの編集では画面が小さい。縮小したり部分表示して大きめの表示は出来るが、原寸表示に近いと途切れた部分だけの閲覧になり窮屈に感じる。officeファイルの編集は可能だが、各種メニューバーなどで編集できる部分はどんどん狭くなる。情報を入力していくには物足りず、情報の受け手として利用する側向けである。
購入を迷うならば、店頭で実機に触れてみると良いと思う。店頭の端末だとテキストエディタもOfficeも入っていないから、せいぜいブラウザを開けるくらいだろうが、それでも11インチならほぼPC感覚で使えるとか情報量が違うという意味はわかると思う。BluetoothキーボードをつければOfficeファイル編集やメール応答などちょっとした仕事には使える。2012年頃の中途半端な性能で得体のしれないアプリだらけだった時代のAndroidと違い、できることは増えている。もちろん、PCには及ばないところはあるが、何をしたいかを想定するだけでも購入すべき端末は絞れてくる。