スマートフォンに接続するイヤホンというと、最近のものはインナーイヤー型がほとんどだ。このタイプは昔だとAMラジオとかで凸型のモノラルイヤホンでよく見かけたが、今時は耳に入れる部分はシリコン樹脂のイヤーピースが付けられていてよりフィット性が高まっている。
問題は、このイヤーピースは体質によって汚れやすいことだ。脂っぽいとすぐにべたべたなるし、都度拭いたり洗ったりするとイヤーピースが劣化したり何度も付け外しを繰り返すとゆるくなって外れやすくなる。一応消耗品として替えの部品は売られているし、似たようなサイズのものをはめられるようにはなっているのだが、すぐに外れるとか頻回に好感しないといけないというのは厄介である。
外れたときに地面に落下するならよいが（これも衛生面でどうかと思うが）、耳につけた状態で外れてしまったら摘出に難渋することになる。また、無くしたことを後で気づいたら、結局片側だけ音が聞けない状態で使うしかない。これではイヤホンを持ち歩く意味が無くなってくる。
それで、今はオープン型のイヤホンを使っている。Bluetoothは人の多いところではすぐに接続が切れたりするので、スマートフォン用に有線接続でイヤホンマイク付きのものを買った。店舗の品目はほとんどがインナーイヤー型ばかりで、一角での細々とした扱いだった。その中でも、そこまで極端に高価でもないもので、耳道にイヤホンを突っ込まない分、音漏れや周囲の音が入ってくる中でしっかりとした音が出せるようなものを選んでいくと、本当に数種類しかなかった。
買ったのはビッグカメラがJVCに作らせたオリジナル商品らしいが、変わった色合いのイヤホンだった。イヤーピースが必要ないので快適に使えているし、音もよい。iPhone系のイヤホンもオープン型だし、いい加減インナーイヤー型イヤホンがすたれてオープン型のバリエーションが増えないだろうかと期待している。
