意識がある系速報@GCS15

意識の高低よりは有無のほうが生死に関わる。

ノマドワーカーとテレワーク体制の違い

ひところノマドワーカーなるライフスタイルがもてはやされたが、めっきり聞かなくなった。否、検索すると出ては来るのだが、胡散臭い連中が多い。どちらかというと、いわゆるオンラインサロンとか情報商材界隈の連中が自己肯定感の低い学歴もスキルも無いような層にお金儲けできそうな雰囲気を演出して搾取するために用いる立場として出てくることのほうが多くなっている。

ノマドワーカーが衰退した原因として、その分野の第一人者が立場を得てオフィスで勤務するようになってノマドワークをしなくなったということが指摘されている。ただ、本当のところはノマドワーカーの形態でできる仕事は限られていて主たる収入源とするには心細い、要するにノマドワーカーは「お金にならない」から撤退した者が多いのが真相ではなかろうか。

Uber Eatsの自転車はちょっとした都市部ならそのへんでよく見かけるが、それは逆に市場が飽和しているということでもある。それで配達ではお金にならないと踏んだのか、「配達員を支援するサービスを始めた」と称する者が出始めている。それと同じように、ノマドワーカー界隈には胡散臭いお金儲け紹介を除くと、どこでwifiが使えるという情報やノマドワーカーの持ち物を紹介するサイトがやたら目に付く。一方で、どんな仕事をしているという話はあまり出てこない。あることはあるのだが、大体は所属先があってオフィスに必ずしも出勤する必要がないので自宅なり外なりで仕事をしている者である。所属先の無い者の仕事内容や収入は謎というか闇が広がっている。

彼らはノマドワーカーと称した実質無職であり、PCをカフェで広げて時間つぶしして仕事したふりをしている者が多かったのではなかろうか。wifiが使える場所以前に、守秘義務が多かれ少なかれ業務には伴うのに、それを無料wifiでやり取りする行為がどうかしている。人に見えるところで画面を広げる行為を個人情報を扱う業務ですべきではない。何の仕事をしているのか、本当に謎である。そして、守秘義務が伴わないような業務の収入はたかが知れている。

これでは所属先もなく、大した業務も降りてこない末端のノマドワーカーなど退場して当然なのである。更にコロナウイルス感染の影響で飲食店の自主休業があったり、経営状態の悪化によって客単価の低下から長時間の居座りに厳しい目が向けられている。そこに追い打ちをかけるように、リモートワークが普通の企業でも導入されるようになって、ノマドワーカーは本物のリモートワークと比べて見劣りすることが露見してしまった。リモートワークの人たちは企業から一定の収入が保証されているし、仕事するに値するだけのスキルを備えている。そして、情報保全のための対策もしっかりしていて、そのなかで重要な案件をリモートでこなしている。

飲食店でPCを広げて仕事ごっこしている連中と比べると、リモートワークの会社員はどうみてもノマドワーカーとして「本物」である。だから、ノマドワーカーの持ち物でiPhoneだのイヤホンだのくだらない物品ばかり紹介されている一方で、リモートワークの人たちは長時間座っても疲れない椅子とか、仕事するうえで必要なものをきちんと見つけていた。

悪貨は良貨を駆逐するというが、ノマドワーカーの世界では本物が偽物を駆逐したのである。

10年くらい前、ノマドワーカーの出始めの頃に見たブログがあった。地方在住の自称ノマドワーカーで、車でどこかの公園に行きPCで作業していたら不良に絡まれたという内容だった。作業風景の写真があったのだが、その当時でもワイド画面のものが増えている中で4:3画面のかなり古いラップトップPCで到底公園で使うにはバッテリーが持ちそうにない機材だった。当然だが、業務内容や収入は謎で、何をノマドワークしていたか分からなかった。地方在住、古いPC、収入の謎、全体から無職がノマドを名乗っているようにしか見えず、しょぼさというか悲壮感が漂っていた。今、そのブログは検索しても出ない。ノマドワーカーは廃業したのかもしれない。